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二の腕、鎖骨、脚のむくみを解消する、さとう式リンパケア。

水分の摂りすぎや生活リズムの乱れなど、夏は水太りになる要素がたくさん。揉まない、押さない、で巡りをよくする、話題のさとう式リンパケアを、公認上級インストラクターを務めるさかえみきこさんに教わります。

撮影・青木和義 ヘア&メイク・高松由佳 イラストレーション・山口正児 文・小沢緑子

「そっと触れたり、ゆらすだけでどうして改善するの?とよく驚かれますが、やさしい刺激で行うのが、さとう式リンパケアの何よりの特徴です」と、さとう式リンパケア公認上級インストラクターを務めるさかえみきこさん。

リンパケアというと体にリンパを巡らせるためにグイグイ押したり、揉んだりをイメージしがちだが、今回のさとう式では強い力は一切加えない。

そもそもリンパの役割は体じゅうの細胞に酸素や栄養を届け、細胞から排出された余分な水分や老廃物などのゴミを回収すること。その流れをスムーズにすることが水太りを解消するために必須だが、実はリンパには2種類があるという。それがリンパ管を流れる「管内リンパ」と、血管からじわっと染み出し細胞間を流れる「間質リンパ」。

「通常のリンパマッサージは管内リンパの流れをよくすることを目的にしますが、さとう式の場合は間質リンパを重視してケアします。なぜなら管内を流れるリンパは全体のたった1割。一方、細胞間を流れる間質リンパは9割がまた血管に戻っていくため、間質リンパをケアしたほうが効率的で、大きな効果が得られるのです」

●細胞の間を流れる間質リンパ。

血管から細胞間に入り込んだ間質リンパは、9割が血管に戻るため、管内リンパへの働きかけよりも効果が高い。
血管から細胞間に入り込んだ間質リンパは、9割が血管に戻るため、管内リンパへの働きかけよりも効果が高い。

そして、この間質リンパの流れをよくするには、さとう式の触れたり、なでたり、ゆらしたりしながらやさしい刺激を与える手法が欠かせない。

「肌にやさしい刺激を与えるとその下にある筋肉は、たとえ緊張してこわばっていてもゆるゆるっとゆるんで柔らかでふっくらとした状態に戻ります。すると筋繊維を包む筋膜と筋膜の間に隙間ができて間質リンパがたっぷり入り込み、日常の動作で少し動くだけでも筋肉がちゃんとポンプの役割を果たし、細胞間を間質リンパがスムーズに巡るようになるのです」

●筋肉は上から下へ 連動している。

筋肉はつながっている。両耳の下から両手の拇指球(親指の付け根のふくらみ)までと、両足の拇指球までが重要なライン。
筋肉はつながっている。両耳の下から両手の拇指球(親指の付け根のふくらみ)までと、両足の拇指球までが重要なライン。

さらに体の筋肉は上から下へライン状につながっているから、触れた箇所以外にもやさしい刺激が次々と伝わる。

「そのため、さとう式ではまずは耳周りから始め、その後に顔、首、肩、腰、脚と上から順にゆるめていきます」

その際、それぞれの箇所にある筋肉を意識しながらケアすることが大切。どの箇所もむくみが気になるときはいつ行ってもよいが、「1回数分の簡単ケアなので、朝、昼、入浴前か就寝前の1日3回行うと理想的。次第に水太りしにくい体に改善していきます」。

●筋肉がポンプの役割を果たす。

肌にやさしい刺激を与えると筋肉はゆるみ、間質リンパを豊富に含む。そのゆるんだ筋肉が少し動くことでポンプの役割をし、間質リンパの流れがスムーズに。
肌にやさしい刺激を与えると筋肉はゆるみ、間質リンパを豊富に含む。そのゆるんだ筋肉が少し動くことでポンプの役割をし、間質リンパの流れがスムーズに。
  • さかえみきこ

    さかえみきこ さん

    鍼灸リンパケア治療院「クレア」主宰、 さとう式リンパケア公認上級インストラクター

    東洋医学とリンパケアを両輪に治療、健康と美を追求するセミナーも開催。著書に『もう二度と太らない! リンパダイエット』など。

『クロワッサン』1049号より

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