からだ

肥満の原因にもなるむくみを解消するリンパマッサージ。

セルライトを作り、肥満の原因にもなるという〝むくみ〟。解消するメソッドを紹介しよう。
  • 撮影・塩見一郎 イラストレーション・ノグチユミコ

リンパの流れを促すのに有効なのが、リンパマッサージ。

リンパの流れを促すことで、むくみや老廃物はどんどん処理されていく。その有効な方法が、リンパの流れに沿って体をさするリンパマッサージ(リンパドレナージュ)と、筋肉を適度に動かすことだ。

「リンパ液が流れているリンパ管は皮膚のすぐ下にあります。力を入れる必要はなく、むしろ強くさすると、むくみや血行障害を起こす原因となりますから、注意してください」

指先や手のひらに自然とかかる重みを利用して、皮膚の表面をでるように、やさしいタッチで行う。

「撫でる方向は一般のマッサージ同様、下から上ですが、順序は逆で、上から順に下に行います。車の渋滞で先頭車から順に動かすのと同じです」

基本のリンパマッサージを必ず最初に行うこと。また、家庭や職場でも簡単にできる運動も併せて紹介しよう。

必ず最初に基本のリンパマッサージ

1.すべてのマッサージを行う前に。両肩を後ろに10回まわす。左右の肩甲骨を付けるような感じで、腕の付け根の関節を大きくまわす。
2.鎖骨の上の窪みに人差し指と中指を軽く当て、皮膚を大きく動かすようなイメージで、円を描きながら10回まわす。
3.腹式呼吸を5回行う。お腹を膨らませながら鼻から息をゆっくりと吸い、お腹をへこませながら口からゆっくりと吐く。

お腹のリンパマッサージ

1.へその周りのお腹に両手を当て、おへそを中心に時計回りに5回さする。
2.胃の部分に手を当て、皮膚を動かすようにして反時計回りに5回まわす。
3.お腹に左右どちらかの手を当て、皮膚を軽く引っ張りながらさする。A(5回)→B(5回)→C(5回)→再びAへ。この順番で時計回りに2周する。
4.両手の指先でイラストのように両脇腹をつまんで、もみほぐす。
5.両手でお腹のぜい肉をつまみ、もみほぐす。へその上に手を重ねて左右に撫でても可。
6.両手を軽くお腹に押し当てて、大きく腹式呼吸を行う。ゆっくりと5回行う。腹式呼吸がお腹の奥のリンパ管や胸管の働きを活発にし、静脈血を心臓へ送る手助けをする。

足首と足指の運動

1.座っている時間の長い人向きの運動を。図のようにして、脚のだるさを楽に。床に足を投げ出して足指を曲げ伸ばししても可。
2.手で足のつま先をつかんで足首をまわしたり、くるぶしをマッサージするのも、リンパの流れを促すのに有効。職場でもできる。

ふくらはぎマッサージとかかとの上げ下ろし

廣田彰男さん

ひろた・あきお●広田内科クリニック院長 日本循環器学会専門医、リンパ学会常任理事。著書に『むくみが消えるリンパマッサージ』(マキノ出版)。

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