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甘いのが苦手な人にも。超簡単な麹水で夏バテ防止。

  • 撮影・岩本慶三 文・一澤ひらり

酵素の力を秘めた麹水、ブレンドすれば一層パワーアップ!

1【熱中症予防】レモン麹水
スポーツドリンクの代わりに、水分補給とミネラル補給を。

【材料(1人分)】
麹水   200ml
レモン汁   小さじ1
塩   ひとつまみ

【作り方】
グラスに材料をすべて入れて混ぜ合わせる。

2【整腸作用】【骨を強く】ヨーグルト麹水
乳酸菌と麹菌のWパワーに、クミンパウダーで食欲増進。

【材料(1人分)】
麹水   100ml
プレーンヨーグルト   100ml
塩   ふたつまみ
クミンパウダー   少々

【作り方】
グラスに材料をすべて入れて混ぜ合わせる。

3【血行促進】ジンジャーハニー麹水
はちみつと生姜が好相性。血行促進、代謝アップに。

【材料(1人分)】
麹水   200ml
生姜の搾り汁   小さじ1
はちみつ   大さじ1/2

【作り方】
グラスに材料をすべて入れて混ぜ合わせる。

4【ダイエット】トマト麹水
トマトの酸味がまろやかで、リコピンの抗酸化作用も。

【材料(1人分)】
麹水   100ml
トマトジュース   100ml

【作り方】
グラスに材料をすべて入れて混ぜ合わせる。

5【抗老化】メープル麹水
メープルのやさしい甘みは、冷やし飴のような懐かしさ。

【材料(1人分)】
麹水   200ml
メープルシロップ   小さじ2

【作り方】
グラスに材料をすべて入れて混ぜ合わせる。

【残り麹の甘酒】麹の力を使い切る理想的な再利用。

麹水に使った麹は2回ほど繰り返し使えますが、その後は有効成分が溶け出てなくなります。

「でも、でんぷんの成分を利用すれば、甘酒を作ることができます。炊飯器で簡単にできますが、ポイントは残り麹と同量の新たな麹を加えること。残り麹がお米の代わりになり、追加した麹の力で発酵し、おいしい甘酒ができます」

【材料】
麹水に使った麹   150g
米麹   150g
湯(60度ぐらい)   300ml

1.炊飯器の内釜に麹水に使った麹を入れる。麹水の麹は2回使って、2回目を甘酒に。
2.さらに米麹を加える。麹水を作ると麹が余ってしまうので、その麹を利用するとよい。
3.麹水に使った麹に新たな米麹を追加したところに、湯を注ぎ入れる。
4.麹水に使った麹と新たに追加した麹をまんべんなく混ぜ合わせる。
5.アルミホイルを上からかぶせる。濡れ布巾でもよいが、こちらのほうが手間はかからない。
6.炊飯器のふたを開けたまま保温のボタンを押し、約6時間置く。途中で1度かき混ぜる。
【出来上がり】トロッとした濃厚な甘酒の完成。割って飲んだり、旨み調味料としても使える。

【残り麹のごはん】ふっくら炊けて麹の甘い香りも。

麹水で使った麹は甘酒の原料にするだけでなく、ごはんに炊き込んでもおいしいといいます。

「これが意外とイケるんです。炊き上がった時、麹のいい香りがして食欲をそそります。見た目はごはんに白いほわほわのカッテージチーズが混ざっている感じになり、ごはんもふっくら。食べれば、ごはんの旨みがしっかり感じられます」

【材料】
米   1合
麹水に使った麹 大さじ4(50g)
水   200ml

1.米を洗い、30分ほど浸水させて、ザルにあげる。炊飯器の内釜に米を入れる。
2.さらに水を入れる。計量カップがなければ、内側の目盛通りに入れればよい。
3.残り麹を加えて、混ぜ合わせる。麹水で使った麹は50gずつ小分けにして冷蔵庫で保管する。
4.炊飯器のスイッチを入れて、ごはんを炊く。炊き上がったら、軽く混ぜ合わせる。
【出来上がり】ふっくら炊き上がり、見た目にも麹がいいアクセントに。ごはんの甘みが引き立っておいしい。
舘野真知子

舘野真知子 さん (たての・まちこ)

料理研究家、管理栄養士

発酵料理を中心に、食の大切さ、栄養や文化なども併せて伝える活動を展開。著書に『料理用あま酒、はじめました。』(光文社)など。

※プロフィールは雑誌掲載時(2019年6月)のものです。

『Dr.クロワッサン 若返る 甘酒・麹の健康法』(2019年6月28日発行)より。

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