甘酒を作る米麹を水に浸けて一晩置いておくと出来上がるのが麹水。酵素や栄養素を豊富に持っていて、健康効果が期待できる麹の新たな活用法として注目されています。
「甘酒の簡易版といっていいと思いますが、甘酒より簡単に作れて栄養成分も劣らず、しかも糖質を抑えて、発酵の恩恵を受けられます。ヘルシーな麹の使い道が広がりますね」
と、料理研究家の舘野真知子さん。甘酒はそのまま飲むと濃厚で、甘みが強く感じられます。そのため好き嫌いがあるのに対し、麹水は甘さが淡泊で誰の口にも合います。冷やすとおいしく、夏はスポーツドリンク代わりにゴクゴク飲めるのが魅力といいます。
「水を飲むより断然体にいい。健康をサポートして夏バテを防ぎます」
しかもビタミンB群やミネラル、アミノ酸など、麹水は甘酒と同じく栄養が豊富。米麹の有効成分は水溶性だから、浸けておくだけで水に抽出されるのです。