からだ

腰痛解消に、簡単体操とツボでアプローチ。

  • 撮影・青木和義 スタイリング・高島聖子 ヘア&メイク・大谷亮治 モデル・くらさわかずえ イラストレーション・山口正児 文・黒澤祐美

太腿の体操

椅子から一歩離れた位置で、足を腰幅に開いて立つ。両腕を伸ばして両手を椅子の背もたれに置く。
片方の膝を曲げ、腰の高さまで上げる。これを10回繰り返して脚の付け根を鍛える。反対の脚も同様。
階段一段ほどの高さの台に、片方の足を乗せる。腕は階段を上る時のように、足と逆の腕を自然に前に出す。
前に出した脚に重心を移し、強く踏み込んで台の上に乗り上がる。片脚ずつ下りて、これを10回繰り返す。

キャミソール5,500円、レギンス7,000円(共にダンスキン/ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)

気持ちいいツボ押しで、肩の痛みにアプローチする。

ツボを刺激することで五臓六腑を整え、体の内側から腰痛や肩こりを改善しようというのが東洋医学の考え方。一方で、頸椎や腰椎の周辺から伸びている神経が支配する領域にあるツボを押すことで肩や腰の痛みにアプローチするというのが西洋医学的な考え方だ。

「姿勢が崩れることで腰の神経が圧迫されると、その神経が支配しているふくらはぎや腿裏に痛みや痺れが発症します。逆に捉えると、ふくらはぎ周辺のツボを刺激すれば腰の神経が活性化し、症状の改善が期待できる。肩井と風池に関しては肩の筋肉そのものに刺激が入り、肩こりを和らげることができます」(伊藤さん)

ツボ押しはリラックス効果もあるため、ツボ周辺に痛みがない限りは毎日続けてもOK。「5秒圧迫5秒休憩」を1セットとし、計10セットを自分のペースで行おう。

腰に効くツボ

【承山(しょうざん)】ふくらはぎの中心線で、つま先立ちをしたときに、アキレス腱と筋肉の境目にできるくぼみにあたる部分。腰と足の疲れを和らげる。
【委中(いちゅう)】両膝の裏側、膝を曲げた際にできる横じわの真ん中に位置するツボ。坐骨神経が通過する場所でもあり、腰の痛みを緩和する。
【太谿(たいけい)】アキレス腱と内くるぶしの間を指でなぞったときに、指がピタリと止まるくぼみにあるツボ。腰の緊張をとるほか、むくみの軽減にも。

オールインワン1万2000円、中に着たキャミソール5,500円(共にダンスキン/ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)

腹筋体操

両脚を揃えて床に仰向けになる。両手は下腹部に重ねて置いておく。腰が反らないようにお腹を床に押し付けながらスタート。
両脚を揃えたまま、床から20〜30度上げる。肩や腰が浮かないよう、お腹に力を入れておくこと。このまま5〜10秒キープ。

伊藤和憲(いとう・がずのり)さん●明治国際医療大学教授。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。専門領域は筋骨格系の痛みに対する鍼灸治療で、特に筋肉の痛みを専門にしている。『よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ』など関連著書も多数。

*テスト、ストレッチ、体操は無理をせずに個人のレベルで行ってください。

『クロワッサン』1021号より

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