からだ

オイルの摂り方を変えれば、体の中から元気になる、若返る。

  • 撮影・岩本慶三 文・越川典子

食べ方で体内脂質を改善。大丈夫、血管は若返る。

地曳 結果の数値を見ると、驚くほどよくなっていますものね。体調はいかがですか?

溝口 意欲が100倍くらい出てきた感じです。あれを勉強しようとか。行きたいところに行こうとか。もの忘れも心なしか減った気がしますし、メンタル面の効果をとくに感じますね。先日、富士山にも登ってきたんです(笑)。

地曳 すごい。肌もすごくきれいになりましたよ。つやつやで。

溝口 あ、もうひとつありました! この夏、頭痛がひどくて寝込んだことがあったんですね。さすがに心配になって、病院でMRIを撮ってもらったら、先生から「脳の血管がきれい」と言われたんです。

地曳 よかった~。体内脂質が変わって、恵子さんはその状態を維持しているところがすばらしいと思う。

溝口 中には魚嫌いの人や外食が多い人もいますが、その場合は?

地曳 だからこそ毎日使うオイルを、アマニ油やえごま油に替えてほしいんです。37兆個あるといわれる細胞の膜は脂質でできているし、中でも脳細胞の60%は脂質です。上手なオイルの摂り方を習慣にしてほしいですね。

溝口さんは、毎日、魚を食べて改善。オメガ3系オイルも常備して、えごまの実も食べるようにした。

何をどう食べるか、地曳さんがアドバイス。

「まず、『食』で整えるのが基本です。魚を、理想は毎日。最低でも週に2、3回は食べてください。私は毎日3食のうち、必ず1食は食べます。外食でも、魚を1品加えましょう。とくに青魚にはEPA・DHAが豊富です」

次に、毎日摂るオイルを、アマニ油、えごま油にしましょう、と地曳さん。

「体内でEPAに変換されることを期待して、です。ただし、酸化しやすいので、直前にかけるなどして食べます。さらに、酸化しにくいオメガ9系オイル、米油とオリーブオイルを日常づかいに加え、この4本で、40代女性にいいレシピを考えてみましょう」

地曳直子(じびき・なおこ)さん●オイリスト、日本リポニュートリション協会代表理事。脂質栄養学に基づき、食生活における脂質代謝の重要さを伝えることをミッションにしている。協会 TEL.04-2907-1076 https://www.lipo-nutrition.com

溝口恵子(みぞぐち・けいこ)さん●野菜料理家、「Katie’s Style」主宰。出産後、食に関心が高まり、パン作りから始まって食環境まで学ぶ。現在は、自然栽培の野菜中心に、自然と調和した暮らしを教室で伝えている。

『クロワッサン』1006号より

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