女性ホルモンは卵巣から分泌される性ホルモンだが、その分泌量をコントロールするのは「脳」。
「大脳の奥のほう、間脳(かんのう)の視床下部が司令塔です。その下にある下垂体が指令を受けて2つの性腺刺激ホルモンを出して卵巣を刺激し、女性ホルモンを分泌させます」(対馬さん)
視床下部は常にホルモンのコントロールをするとともに、心臓を動かし、血流を促し、体温や発汗などの調整をする自律神経の管理も行っている。
「卵巣のホルモンバランスが崩れて視床下部の指令どおりに女性ホルモンが分泌できなくなると、その情報を受け取った視床下部が混乱。自律神経も視床下部の管理下にあるため、影響を受ける。更年期にイライラしたり、不安感など情緒面が不安定になるのはそのためです」(対馬さん)