からだ

対馬ルリ子さんに聞く、現代女性の常識「ホルモン補充療法(HRT)」。今こそ情報アップデートを。

卵巣の老化に伴い、女性ホルモンの分泌が減ることで起こる諸症状を、少量の補充でケアするのがHRT。
今こそ、女性の「常識」としてとらえ直したい。
  • イラストレーション・いいあい 構成&文・越川典子

大事な体のために知りたい、 「ホルモン補充療法(HRT)」って?

ホルモン補充療法(HRT)は、活躍する現代女性の「常識」。更年期に慌てるのではなく、早くから知識を得ておいてほしいと対馬ルリ子さん。

「なぜ今、HRTなのか。90歳、100歳まで生きてしまうかもしれない時代に、エストロゲンがゼロのまま生きるか、少量の補充で上手に体や人生をマネジメントするか、閉経後の人生の質(QOL)に大きな差が出るからです」

更年期女性の約60%が何らかの症状を抱えており、約30%が更年期障害の治療を必要とするといわれているが、実際にHRTを受けるのは2~3%。

必要な人が、必要なタイミングで治療を受けられる社会を目指さなければ。そのために必要なのは、一に自衛。治療をためらっているうちに、仕事を辞めざるを得なくなったり、生活の質が著しく低下したり。個人の忍耐の上でしか女性が活躍できないという状況は、自分で打開しないと。まず身に付けるべきは、HRTについての知識です」

次に必要なのが、医療の現場、社会への働きかけだという。

「なぜかというと、更年期医療は、診察時間が長くとられるのに、カウンセリングや生活指導に保険点数がつかない。つまり、医療側のメリットが少ないという実情があります。婦人科の医師たちは厚労省に改善を提言しているのですが、現実はなかなか難しい」

実際「更年期女性は面倒くさいので診療したくない」と考える婦人科医も。

かかりつけ医として、人生の伴走者になってくれる婦人科医を、この人! と思うまで、あきらめずに探すこと。更年期医療を受ける女性が増えれば、医療も社会も変わっていくはず

ホルモン=怖いというネガティブ・バイアスも一部に根強いが、自分自身で情報をアップデートするべき、とも。

当事者意識をもって、どう自分らしく生きるか、HRTを通して考えてみてほしいと思います」

【人生後半のライフプランに何が必要で、どう選ぶか。HRTは賢い選択肢のひとつです。】

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