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【国宝・彦根城】堀に囲まれた城内を巡った後は、足軽組屋敷の風情を味わう

日本に現存する12天守のうち、国宝に指定されているのは5城。そのうちの彦根城を訪ねて、歴史と文化に浸る旅へ。

撮影・福森クニヒロ 構成&文・中條裕子

【国宝・彦根城】堀に囲まれた城内を巡った後は、足軽組屋敷の風情を味わう

戦に巻き込まれることもなく、江戸時代の趣そのままを伝える彦根城。築城当初は戦闘に備え、防御のための櫓がいくつも城内に設けられた。それらを眺めながら丘陵を上ると、小ぶりながら趣向が凝らされた天守が現れる。

実際に天守内に入ってみると、自然木を使用した梁が所々見られ、独特な雰囲気を醸す。急な階段を上るとその先は最上階。窓から彦根市街が一望でき、その向こうには琵琶湖が。天守がここに建てられた理由がよくわかる。

中堀に面した白い壁の一番左側が城の入り口、〈佐和口多聞櫓〉。まずはここから堀を渡って城内へ
中堀に面した白い壁の一番左側が城の入り口、〈佐和口多聞櫓〉。まずはここから堀を渡って城内へ
右側の石垣の上には天秤櫓が立ち、中に入るための廊下橋が架かっている。有事には橋を落とし、敵の侵入を防ぐ
右側の石垣の上には天秤櫓が立ち、中に入るための廊下橋が架かっている。有事には橋を落とし、敵の侵入を防ぐ
最上階、天守3階からは窓越しに琵琶湖が望める
最上階、天守3階からは窓越しに琵琶湖が望める
同じく天守3階で視線を上げると、曲線状の梁を使い、自然木を組み合わせた独特の造りであることがわかる
同じく天守3階で視線を上げると、曲線状の梁を使い、自然木を組み合わせた独特の造りであることがわかる
中堀に面した白い壁の一番左側が城の入り口、〈佐和口多聞櫓〉。まずはここから堀を渡って城内へ
右側の石垣の上には天秤櫓が立ち、中に入るための廊下橋が架かっている。有事には橋を落とし、敵の侵入を防ぐ
最上階、天守3階からは窓越しに琵琶湖が望める
同じく天守3階で視線を上げると、曲線状の梁を使い、自然木を組み合わせた独特の造りであることがわかる

天守を後にし、その裏側から石段を降りていくと、内堀に面した〈玄宮園〉へほどなく到着。こちらは4代藩主・井伊直興が造営した、下屋敷と池泉回遊式の大名庭園だ。

堀に囲まれた城内をくまなく巡ったら、城下町の景色を楽しみつつ、さらにその先へ。住宅が立ち並ぶ一角が現れるが、ここはかつて藩の足軽組屋敷だった区画。ほとんどが個人所有で屋敷の中は見られないが、食事処やギャラリー、宿として利用できるところも。当時の特徴的な町割りを残すエリアにぜひ足を向けてみたい。

〈玄宮園〉には大きな池があり、4つの島と9つの橋が架かっている。池越しに天守を望めるスポットも
〈玄宮園〉には大きな池があり、4つの島と9つの橋が架かっている。池越しに天守を望めるスポットも
城下を囲むように、外堀の外側に設置された足軽組屋敷群。狭い路地が走る、独特な町並みが残されている貴重な地区
城下を囲むように、外堀の外側に設置された足軽組屋敷群。狭い路地が走る、独特な町並みが残されている貴重な地区
〈玄宮園〉には大きな池があり、4つの島と9つの橋が架かっている。池越しに天守を望めるスポットも
城下を囲むように、外堀の外側に設置された足軽組屋敷群。狭い路地が走る、独特な町並みが残されている貴重な地区
彦根城
滋賀県彦根市金亀町1-1 TEL:0749-22-2742 8時30分~17時(16時30分受付終了) 無休 入場料1,000円(玄宮園と共通)

彦根城周辺 立ち寄りスポット

足軽に庭付き一戸建ての屋敷が与えられたのは彦根藩のみ
足軽に庭付き一戸建ての屋敷が与えられたのは彦根藩のみ
辻番所の外観
辻番所の外観
足軽に庭付き一戸建ての屋敷が与えられたのは彦根藩のみ
辻番所の外観

善利組足軽組屋敷 旧磯島家住宅&辻番所

足軽組屋敷が並ぶ一角にあるのが辻番所。道路が交差する場所にあり、当時はここに24時間体制で足軽が詰め、城下の警備がされていた。全国でもこうした建物が残っているのは唯一ここだけ。週末や祝日には、隣接する足軽組屋敷とともに、中に入って内部の構造などを見学することができる。

滋賀県彦根市芹橋2-5-19 10時~16時 土・日曜、祝日のみ公開
土鍋御膳2,400円(予約制。当日予約可)。蓋を開けた瞬間のご飯の香りもご馳走
土鍋御膳2,400円(予約制。当日予約可)。蓋を開けた瞬間のご飯の香りもご馳走
【国宝・彦根城】堀に囲まれた城内を巡った後は、足軽組屋敷の風情を味わう
土鍋御膳2,400円(予約制。当日予約可)。蓋を開けた瞬間のご飯の香りもご馳走
【国宝・彦根城】堀に囲まれた城内を巡った後は、足軽組屋敷の風情を味わう

土鍋ご飯 SUZUMIAN&再興湖東焼 一志郎窯ギャラリー

江戸時代後期に藩窯として栄えた湖東焼。その技術の高さに加え20年ほどで廃れたため、幻の焼き物といわれている。その湖東焼を再興した中川一志郎さんが足軽組屋敷で開いたギャラリーがこちら。併設する食事処で、湖東焼の土鍋を使って目の前で炊き上げる、ご飯が主役の定食が評判に。

滋賀県彦根市芹橋2-2-32 〈ギャラリー〉 TEL:0749-24-6711 (営)10時~17時 日・月曜休 〈SUZUMIAN〉 TEL:070-1845-1010 (営)11時~16時 火・水曜休
1粒440円〜。好みのチョコレートをBOXに詰めることができる。下は6粒2,970円
1粒440円〜。好みのチョコレートをBOXに詰めることができる。下は6粒2,970円
【国宝・彦根城】堀に囲まれた城内を巡った後は、足軽組屋敷の風情を味わう
ローケーキsamatwa ギフトBOX入り6,830円
ローケーキsamatwa ギフトBOX入り6,830円
1粒440円〜。好みのチョコレートをBOXに詰めることができる。下は6粒2,970円
【国宝・彦根城】堀に囲まれた城内を巡った後は、足軽組屋敷の風情を味わう
ローケーキsamatwa ギフトBOX入り6,830円

ローチョコレート工場 ハレとケと。

足軽組屋敷をリノベーションした空間で、生のカカオ豆を使い、低温調理で手作りするローチョコレートを販売。事前予約でチョコレートやケーキ、ドリンクをテイクアウトできる。カカオのコクと香りがしっかり感じられ、後味すっきりのローチョコレートは体にも優しく、また目にも楽しい形。

滋賀県彦根市芹橋2-3-47 TEL:050-6883-1841 (営)9時〜21時 大晦日・元日休
【国宝・彦根城】堀に囲まれた城内を巡った後は、足軽組屋敷の風情を味わう

足軽組屋敷に泊まれる一棟貸しのお宿

辻番所通りに立つ村山家住宅がこの夏一棟貸しの宿としてオープン。メインの和室のほかベッドルームがあり、5〜6人で宿泊可能。ゆったり独自の時間が過ごせる。

滋賀県彦根市芹橋2-6-54 TEL:070-8412-6640 1棟3万3000円〜。

『クロワッサン』1169号より

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