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モノがいろいろあっても、
すっきり暮らせる家の秘密。vol.2

収納を低い位置でまとめる ことで、すっきりした印象 に。壁にはかわいい道具だ けを見せる収納。

収納を低い位置でまとめる
ことで、すっきりした印象
に。壁にはかわいい道具だ
けを見せる収納。

【キッチン】
作業台を置いて動線をスムーズに。雑多なものは隠すを徹底。

衣笠美保さんの住まいは3年前に新築した2階建ての一軒家。1階はLDKのみのワンルームという間取り。「いろんな家に遊びにいくと、みんなほとんどリビングにいるので、それだけでいいかな」と思い、開放感を優先させた。その分、キッチンは作業台を置くために、奥行きを広くとっている。

「これが大正解でした。作業台があると下ごしらえや盛りつけがスムーズだし、作業台の下に食品のストックや、見せたくない炊飯器も隠せます。そのために、床にコンセントを付けてもらいました」
キッチンの玄関側には古道具店で買った引き出しを置き、カトラリー、文具、薬、手紙セットなど、家族が使う小物類を集結。「息子の友だちも、お菓子の袋を開けるのに、自由にはさみを出して使っています(笑)」と、客人にも浸透しているわかりやすさだ。

 

冷蔵庫の扉には何も貼らず、背面を使う。

冷蔵庫の裏側にはストック棚があって、回り込めるようになっている。

冷蔵庫の裏側にはストック棚があって、回り込めるようになっている。

そのレイアウトを活かして、レシピなどは冷蔵庫の背面へ貼ることに。

そのレイアウトを活かして、レシピなどは冷蔵庫の背面へ貼ることに。


 

カトラリーや文具、薬などの小物類を1箇所に集結。

上のかごには薬、DM、ショップカードを収納。引き出し1段目には文具の中でもいちばん使う「黒いペン」が。家族みんなのわかりやすさを心がけている。

上のかごには薬、DM、ショップカードを収納。引き出し1段目には文具の中でもいちばん使う「黒いペン」が。家族みんなのわかりやすさを心がけている。


【子ども部屋・寝室】
最小限の仕切りで、行き来しやすい開放的な空間を優先。

2階へ上がると仕切りのない子ども部屋が広がり、奥に寝室が続いている。
手前に浴室と脱衣所があって、ずらりと並べた衣装ケースには、子ども服と家族分の下着やパジャマが入っていた。
「お風呂から出て着る衣類は、脱衣所にあったほうが動きにムダがないし、子ども服は量が少ないので、着替えはすべてこの場所で、というのがわかりやすい」と、ここでも行動をふまえた収納を実践している。衣装ケースの上には夫が脱ぎ捨てがちな「一度着ただけでは洗わない服」と、子どもが「脱いだパジャマ」を置くための指定席も。
 衣装ケースが積めるほどに脱衣所が
キッチン収納を低い位置でまとめることで、すっきりした印象に。壁にはかわいい道具だけを見せる収納。
作業台を置いて動線をスムーズに。雑多なものは隠すを徹底。
ゆくゆくは部屋を分けるかもしれないけれど、今は親子3人、寝室で川の字になって寝ている。
広いのは、2階にトイレを作らなかったため。建築予算の関係もあるものの、今はなくてもよい設備や造作を思い切ってそぎ落とすことで、延べ床面積86平米のわが家を有効にレイアウトしている衣笠さん。「片づけやすい仕組み」には、物の量や収納方法だけでなく、空間全体をとらえた動線の快適さが大きく関わっている。
ゆくゆくは部屋を分けるか もしれないけれど、今は親 子3人、寝室で川の字にな って寝ている。

ゆくゆくは部屋を分けるか
もしれないけれど、今は親
子3人、寝室で川の字にな
って寝ている。


一間分のクローゼットに夫婦の服を収納。

左側が衣笠さんの服。真ん中にテディベアの材料を挟んで、右側に夫の服を収納。シーズンオフの服は子ども部屋の上のロフトに移動させている。

左側が衣笠さんの服。真ん中にテディベアの材料を挟んで、右側に夫の服を収納。シーズンオフの服は子ども部屋の上のロフトに移動させている。

ガラス棚にタオルをしまったら家族がきれいに使うように。

ガラス棚をタオル入れにしたところ、ディスプレイを崩しちゃいけないと思うのか、家族がきちんと出し入れするようになった。

ガラス棚をタオル入れにしたところ、ディスプレイを崩しちゃいけないと思うのか、家族がきちんと出し入れするようになった。


下着やパジャマは脱衣所にしまうのが動線的にベスト。

ケースにはラベリングをしてわかりやすく。ケースの上には、脱いだ服やパジャマを置くコーナーも作っている。

ケースにはラベリングをしてわかりやすく。ケースの上には、脱いだ服やパジャマを置くコーナーも作っている。

 

モノがいろいろあっても、
すっきり暮らせる家の秘密。vol.1はこちらから。
https://croissant-online.jp/topics/37432/

 

◎衣笠美保さん 埼玉・川越の『醸かもん楽座』内でガラス工房を営む夫と、小学3年生の息子との3人暮らし。アンティーク仕上げが特徴のテディベア制作をしている。

『クロワッサン』910号(2015年10月10日号)より

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