【すっきり暮らす】好きなものに囲まれて、
心地よく暮らす片付けのメソッド(前編)。
モノがいろいろあってもすっきり素敵に暮らしている人がいます。でも、私たちと同じように散らかる要素があるはず。ではどんな工夫をしているのか。そのコツを取材させていただきました。まずは前編です。
米農家の山﨑瑞弥さんは、夫婦二人三脚で無農薬の米を作り、顔が見える関係を大切にしながら直接販売をしています。学生時代には工業デザインを学び、前職は彫金の仕事に就いていた経歴の持ち主。
「物が好きで、とくに器や道具が大好きなんです。実は料理や家事が得意じゃなくて、器と道具を使う楽しさで、モチベーションを上げています」
リビングに面した戸棚には、結婚後、10年をかけて集めた器が行儀よく並んでいます。大量生産ではなく、作った人の手仕事を感じるものに気持ちが揺さぶられるそう。隣の棚には、おひつや鍋などの道具類がずらり。米にまつわるイベントに出展するほか、ごはんの炊き方の比較検証もしているので、趣味と仕事を兼ねてこの量になりました。
とはいえ、「見える収納」なのはこことキッチン内のごく一部だけ。LDK全体は、物を出さずに自然素材のインテリアでまとめています。「道具は長く使いたいし、食材はムダにするとさみしくなるから」と、優先順位の高いものが把握しやすい状態になっているのです。掃除は苦手だが片づけは好きだと話す山﨑さん。「物に触れているのが幸せだから」と、世話を焼くような気分で片づけに向き合っています。
【すっきり暮らす】好きなものに囲まれて、
心地よく暮らす片付けのメソッド。後編はこちらから。
https://croissant-online.jp/topics/37949/
◎山﨑瑞弥さん 茨城に田んぼを持つ米農家の6代目である夫と、小学3年生の長男、3歳の長女、母との5人暮らし。著書に『お米やま家のまんぷくごはん』(主婦と生活社)。
『クロワッサン』909号(2015年10月10日号)より
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