からだ

1日スプーン1杯で痩せやすい体質へ。
話題の「にんたまジャム」の作り方。

食べるだけで血管年齢が若くなると話題をさらった〝玉ねぎ氷〟。生みの親である料理研究家の村上祥子さんは、管理栄養士としても活躍。糖尿病などの生活習慣病を患う人でもおいしく食べることができる健康食品を作りたいと研究を重ね、辿り着いた食材が玉ねぎでした。

「玉ねぎには、血液をサラサラにするイソアリイン、抗酸化作用の高いグルタチオン、脂肪の吸収を抑制する効果のあるケルセチン、腸内環境を改善させるオリゴ糖、ミネラルの一種で体内の免疫力を高めるセレンの5大健康成分が含まれているんです。でも、生で食べるには辛いし、たくさん摂るのは大変。誰にでも簡単にできる調理法を探し、試行錯誤の末に誕生したのが玉ねぎ氷です。しかし、氷なので携帯できないという新たな課題が出てきました。そこで、気軽に持ち運べて、保存期間も長いジャムを作ろうと考えたんです」

こうして生まれた新たな調味料がにんたまジャム。たまねぎ5:にんにく1の割合で混ぜ、加熱することで甘みがぐっと増し、気になるにおいもほとんどなし。電子レンジとミキサーがあればできる簡単さもうれしい限り。また、にんにくの健康成分が加わるおかげで、エネルギー代謝が上がり、女性に多い悩みの冷えやむくみも改善。気がつくと痩せていたという人も多い。村上さん自身も、毎日ひとさじのにんたまジャム生活を続けるひとり。

「みなさんにびっくりされるくらい元気なんです、私(笑)。にんたまジャムを食べだしてから、ますます疲れ知らずに。あまりむくまない体になっていますね。夕方でも、足首は引き締まっていますよ。一日の摂取の目安は、ティースプーン山盛り1杯。私はそのままなめるのが日課です」

もちろん、ジャムとしてパンにぬったり、スープなどに加えてもOK。

「玉ねぎとにんにくの旨味が凝縮されているので、料理に使うと味付けは薄味で充分。減塩にも繋がる万能調味料として活躍しますよ」

 

にんたまジャムの作り方

にんにくに多く含まれるアリインという成分は、体内で強い抗酸化作用のあるアリシンに変化。疲労回復や抗がん作用、血栓予防などの効果が期待できます。

にんにくに多く含まれるアリインという成分は、体内で強い抗酸化作用のあるアリシンに変化。疲労回復や抗がん作用、血栓予防などの効果が期待できます。

材料(できあがり約460g) 
レモン汁大さじ2、蜂蜜1/4カップ(または砂糖60g)、水1/2カップ、にんにく100g(1個〜1個半)、玉ねぎ500g(約小玉3個)

作り方 
1.にんにくは皮をむき、根を覗いて耐熱ボウルに入れる。
2.玉ねぎは皮をむき、上側と根を切り落とし、縦に4等分する。ボウルに加え、水を注ぐ。
3.両端をあけてボウルにラップをかけ、電子レンジ(600w)で14分加熱する。
4.ミキサーに3を汁ごといれ、蜂蜜を加える。
5.レモン汁も加え、蓋をして撹拌する。
6.具材が完全に混ざり合い、とろとろのペースト状になったら撹拌終了。
7.6を耐熱ボウルに移し、そのままレンジ(600w)で6分加熱する。
8.煮沸消毒し、完全に乾かした瓶に、熱いままの7を入れ、蓋をする。

※電子レンジを使わない場合は、鍋に水1カップを入れ、にんにく、玉ねぎを加えて蓋をし、強火で煮る。蒸気が出たら弱火にし、20分煮込む。ミキサーに移し、蜂蜜、レモン汁を加え攪拌し、再び鍋に戻して、常にかき混ぜながら20分煮込む。

保存方法
・ジャムが熱いうちに、完全に乾燥している瓶に移し、蓋をする。
・冷蔵で約1ヵ月保存できる。3〜4日であれば、小瓶に移して常温携帯もOK。
・冷凍で約2ヵ月保存可能。
・にんたまジャムは糖度が低いので、常温で長期保存するときは、加熱殺菌を。ジャムを瓶に入れ、蓋を軽くかぶせて鍋に並べる。瓶の⅔の高さまで水を注ぎ火にかける。沸騰したら中火で20分加熱。取り出して蓋をきつく閉める。半年間保存可能。

 

◎村上祥子さん 料理研究家/管理栄養士の経験から、生活習慣病予防に効果的な玉ねぎに着目。最新著書は『酢たまねぎでおいしく健康レシピ。

 

クロワッサン最新号(No.906)『夏野菜 旬の力で、やせレシピ。』(2015年7月25日発売)より


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