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災害から命を守る視点で、リフォームを考えることも大切。

夢の暮らしを追求したくなるリフォーム。でも、ずっと安心して生活するためには、防災面の強化もリストにあげたい。
  • 撮影・谷 尚樹 文・一澤ひらり イラストレーション・タニグチコウイチ

仙台で震度6弱を体験。耐震補強は安心の礎です。

東日本大震災を仙台で体験。家族と自宅で被災生活を送った整理収納アドバイザーの澁川真希さん。家にいるのが一番安心だった、と話す。
「避難所生活を送らないために大切なのは、災害に強い家に住むことと普段の備えです。リフォームは耐震化のチャンス。防災目線で総点検してリスク管理をすれば家が命を守ってくれます」

1981年5月以前に建てられた旧耐震基準の家なら耐震補強は必須だし、壁に下地を入れておけば、家具を固定できて強度を高められる。
「停電時に自動点灯する保安灯を装着するコンセントの位置はリフォーム計画段階で決めておくといいなど、防災は事前対策が肝と思ってください。そのためには想像力を駆使して、対応策を考えて実行することが大切です」

災害に強い家づくり3カ条

 1. リフォームを機に、家の現状とこれまでのリスク管理を見直す。

2. 想像力を働かせて、あらゆるケースを想定した対応策を考える。

3. 予算もあるので、優先順位をつけて、やるべきことから実行を。

震度6強〜7に耐えられるか、家全体の現状の確認。

建築基準法の耐震基準が大幅に改正されたのが1981年6月。「震度6強〜7の地震でも倒壊を免れる強さであること」が義務化された。それ以前の旧基準で建てられた家は、耐震性に不安がある可能性が高い。そこで木造住宅の耐震診断・改修を促進するために、国土交通省住宅局が監修したのが「誰でもできるわが家の耐震診断」。ネットで簡単に入手できる。

「これは『耐震診断問診表』になっていて、建てたのはいつ頃か?をはじめ、10の問いに3択で答える形式になっています。まずはこれでチェックして、自宅の現状を知ることが大切ですね」

誰でもできるわが家の耐震診断

耐震に不安がある場合は自治体の耐震化推進窓口で、耐震診断の相談をしてみよう。補強が必要となったときは補助金を受けられる場合もあるので検討してみては。

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