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野菜・果物・海藻と合う!?
雑穀の新しい味を発見するレシピ vol.2。

あんな小さなつぶつぶだけれど、雑穀は、調理のしかたや組み合わせる食材によって個性を発揮します。新しい雑穀の魅力を発見するレシピを3つご紹介。

 

ご飯に混ぜて食べるなど、控えめな脇役というイメージが強い雑穀。実は主役を張れるだけの強い個性があると、食材の声に耳を傾けて独創的な発想で野菜料理を作り出す「国境なき料理団」団長の本道佳子さんは言います。

雑穀は栄養価が高い上に、女性に不足しがちなミネラルや食物繊維が豊富なのも魅力、と本道さん。多彩な雑穀を駆使すれば、新たなメインディッシュの可能性が開けます。ここでは3つのレシピをご紹介。

 

調理のしかたで雑穀の個性が発揮される。

キヌアは具材と煮込むととろみが出る。
スープにするなら、キヌアはそのまま具材と一緒に煮ていくと自然のとろみがついてくる。

スープにするなら、キヌアはそのまま具材と一緒に煮ていくと自然のとろみがついてくる。

炊いたもちきびにオイルをプラス。
フライパンで炊いたもちきびにココナッツオイルを加えると、さらなるコクが生まれてくる。

フライパンで炊いたもちきびにココナッツオイルを加えると、さらなるコクが生まれてくる。


鍋ですぐに炊けるアマランサス。
浸水はせず、沸騰した湯にアマランサスを入れ、ふたをすれば、約20分ほどで炊ける

浸水はせず、沸騰した湯にアマランサスを入れ、ふたをすれば、約20分ほどで炊ける

高きびはハンドブレンダーでお餅に。
炊飯器で炊いた高きびをハンドブレンダーで撹拌すると、もちもち食感の餅に早変わり。

炊飯器で炊いた高きびをハンドブレンダーで撹拌すると、もちもち食感の餅に早変わり。


 
 

キヌアとじゃがいものスープ

と ろとろスープののど越しと、ビーツの赤が食欲をそそる。

と ろとろスープののど越しと、ビーツの赤が食欲をそそる。


材料(4人分) キヌア大さじ2 じゃがいも1個(約200g) ビーツ10g 豆乳50㎖ 塩ひとつまみ 粗びきこしょう適量
作り方 
1.ビーツは洗って皮をむき、細かく刻む。
2.じゃがいもは洗って皮をむき、約1.5㎝幅の半月切りにする。鍋に水400㎖とじゃがいも、キヌア、塩を入れ、ふたをして中火で茹でる。
3.ときどきふたを開けて様子を見る。じゃがいもに串がすっと通るくらいやわらかくなったら、木べらで軽くつぶし、火を止めて粗熱を取る。
4.容器に3を入れてハンドブレンダーで撹拌する(キヌアやじゃがいもの形が少し残るくらいまで)。
5.ボウルに移し、豆乳を加えて軽く混ぜる。好みで塩(分量外)を加えて味を調える。
6.器によそってビーツを散らし、粗びきこしょうをふりかける。全体を混ぜながらいただく。冷やしてもおいしい。

 

もちきびディップ

ココナッツオイルのコクと、オリーブの塩気で風味満点。

ココナッツオイルのコクと、オリーブの塩気で風味満点。

材料(4人分) 
材料(4人分) もちきび½カップ ココナッツオイル大さじ5 オリーブ7粒 塩ひとつまみ 好みの野菜(今回は大根⅓本 白菜2枚 ごぼう10㎝)適量
作り方 
1.フライパンに水200㎖を入れて中火で熱し、沸騰したらもちきびを加えて塩をふりかけ、ふたをして弱火で炊く。
2.10分経って水気がなくなったら火を止め、ココナッツオイルを加えて、木べらで練るように混ぜる。
3.オリーブを細かく刻み(種のあるオリーブの場合は、手でオリーブを潰して種を取りのぞく)、2のフライパンに加えて軽く混ぜる。
4.大根、白菜、ごぼう(皮をそぐ)を食べやすい太さに切る。ごぼうは、ひたひたの水を入れた鍋で水から茹でる。やわらかくなったら鍋から取り出して水気を切る。
5.皿に3のもちきびディップと野菜を盛りつける。


 

高きびのお餅 柿ソース

ポリフェノールたっぷりの餅に季節の果物を合わせて。

ポリフェノールたっぷりの餅に季節の果物を合わせて。


材料(4人分) 高きび1合 柿1個 柿酢小さじ1 塩ひとつまみ なたね油大さじ1 もち粉適量 エディブルフラワー適宜
作り方 
1.ひと晩浸水させた高きびを炊飯器に入れて、水200㎖、塩を加えて炊く。炊けたらしゃもじで軽く混ぜ、容器に移して粗熱を取る。
2.柿の皮をむき、へたを下にした状態で縦に1㎝幅に切る。1つは飾り用にさいの目切りにし、残りは種を取りのぞいて別の容器に入れ、柿酢を加えてハンドブレンダーで撹拌する。
3.次に1の高きびをハンドブレンダーで粘りが出るまで撹拌する。
4.バットにもち粉を敷き、3の高きびをひとかたまりにして入れ、もち粉を全体にまぶす。4等分して手で丸め、1㎝程度の厚さに平たくする。
5.なたね油をひいたフライパンを中火で熱し、温まったら4.の高きび餅を入れ、両面に軽くこげ目がつくまで焼く。
6.皿にのせて柿を飾り、柿ソースをかける。好みでエディブルフラワーを散らす。

雑穀の新しい味を発見するレシピ vol.1。はこちら。
https://croissant-online.jp/topics/38138/

 

◎本道佳子さん 「国境なき料理団」団長/NPO法人を設立して2年。野菜料理の素晴らしさを国内外に向けて発信中。子どもたちの食育活動にも力を入れている。

『クロワッサン』912号(2015年11月10日号)より

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