くらし

紀行作家・光瀬憲子さんの台湾ならではのB級グルメ。地元の味を、食べ歩きで満喫する。

  • 撮影・黒川ひろみ 文・光瀬憲子

酒場不毛地帯・台北で、美味しいツマミとビールを満喫する。

【龍山寺駅】沙茶牛肉大王(サチャニョウロウダーワン)

【炒牛肉】70元。炒牛肉(牛肉炒め)に使われる沙茶は数種のスパイスが混ざりあった定番の調味料。
台北市萬華區貴陽街二段115・17號 TEL.02-2389-1608 営業時間:11時〜21時 不定休 日本語メニューあり

下町酒場を彷彿させる廟前の人気店で昼酒を。

清水巖祖師廟に隣接する昼飲み酒場。常連客はピリ辛の沙茶タレ牛肉炒めと牛モツスープで一杯飲むために遠方からやってくる。焼酎を漢方酒「保力達(パオリータ)」で割った酒と合わせるのが台湾流。

【大橋頭駅】阿萬毛蟹(アーワンマオシエ)

【酥炸蝦】150元
慈聖宮の境内で食べたい場合は、入り口付近の屋台で料理を注文すると席に案内してくれる。酒を出さない店もあるので、注文時に確認を。席に着いた後は他店で追加注文してもOK。
台北市大同區涼州街46號 TEL.02-2552-9043 営業時間:7時〜15時30分 火曜休 日本語メニューあり

大稻埕慈聖宮(ダーダオチェンツーシエンゴン)に隣接する食堂は、酒好きのオアシス。

酒を出す食堂が少ない台湾にあって、朝から美味しいツマミとビールが楽しめる。パリッと揚がったエビ(酥炸蝦)や店頭で煮込まれた白菜(滷白菜)、豚肉の唐揚げ(紅焼肉)などが格安でおすすめ。

【大橋頭駅】阿華鯊魚烟專賣店(アーホァサーユーイェンジュアンマイデェン)

【醬頭骨】200元。柔らかく煮込まれた骨付き豚肉は手袋でほぐす。濃すぎずマイルドな味。
台北市大同區涼州街34號 TEL.02-2553-4598 営業時間:9時〜18時 月曜休

野趣溢れる骨付き豚肉に思わずビールもすすむ。

店名にもなっている名物の燻製サメ盛り合わせ(鯊魚烟100元)は歯ごたえの異なる様々な部位が楽しめる。キクラゲ炒め(炒木耳)や骨付き豚肉(醬頭骨)のつまみも充実しておりビールが進む。

【中山國中駅】酒窩(ジョウウォ)

【山葵牛肉燒】180元。牛肉わさび焼き。夏は半露天となり開放的な店内。
【烤白筍】120元。台湾マヨネーズでいただく焼きマコモダケ。
台北市中山區龍江路233號 TEL.02-2502-7928 営業時間:18時〜25時 日曜休

ジョッキ片手に、充実の居酒屋ツマミを楽しむ。

日本料理店で修業をした主人が始めた、地元サラリーマンに愛される居酒屋。台湾では珍しく中ジョッキの生ビールが飲める。焼き鳥(雞肉串)などツマミが充実。日台融合を体験できる不思議な空間。

【龍山寺駅】龍城號 (ロンチェンハオ)

(上)【漬蜆】60元。(下)【鯊魚烟】60元。鯊魚烟(サメの燻製)と漬蜆(しじみの醤油漬け)など、料理はどれも少量ずつなので1人で2〜3皿頼んでも食べ切れる。
【切仔麵】35元。シメにも最適!
台北市萬華區廣州街94號 TEL.02-2336-7668 営業時間:10時〜19時 月曜休 日本語メニューあり

50〜60元の小皿料理やシメの麺もおすすめ。

小ぎれいな店内で上品な味付けの小皿料理とビールが楽しめる老舗食堂。女性1人でも安心して入れる雰囲気が人気。百年以上続く看板の切仔麵(チエズミェン)はぜひ旨味の深いスープとともに(黄金玉子は別売り)。

光瀬憲子(みつせ・のりこ)●紀行作家。1972年、横浜市生まれ。7年間の台北生活を生かした著書多数。近著に『ポケット版 台湾グルメ350品! 食べ歩き事典』が。

*1台湾元=約3.6円(2019年2月22日現在)

『クロワッサン』993号より

1 2 3
この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

人気記事ランキング

  • 最新
  • 週間
  • 月間