くらし

【編集部こぼれ話】いくつになっても。

『クロワッサン』990号で、私が担当したのは「一生稼ぎ続ける策」を考えるページ。
人生100年時代、年齢に縛られることなく、細く長く収入を得られる方法が見つかれば、長~い老後の不安も少しは軽くなるというもの。働くことをあきらめるのが50代、60代なんて早すぎます! 
そこで、実際に子育てや介護を終えてから、起業した女性たちを取材しました。

そのひとり、訪ねたのは、郊外の団地の一角でカフェを経営するSさん。60歳を過ぎてからの挑戦だったと言います。

子育てを終え、親と最愛の夫を見送ったあと「本当にやりたかったことを実現するのは今だ」と奮起。シャッター商店街と化していた場所に、団地に暮らす人たちが気軽に集まれるあたたかなカフェをオープンしました。

詳細は本誌をご覧いただくとして……。お話を聞いて、私の心をズキュンと射抜いたのは「夢を実現させるのに年齢なんて関係ない」というSさんの力強いメッセージ。年齢を重ねると「もう歳だから無理」などと、いろんなことをあきらめてしまいがちですよね。そんな女性たちに向け、Sさんはこう言います。
「これまで過ごしてきた50年より、何倍も充実した10年をこれから過ごせるかもしれないじゃない!」。本当にそのとおり、思わず拍手してしまいました。何を臆することがあろうか、まだまだ夢は見られる、と。

取材は予定時間を大幅にオーバー。いつまでもお話を聞いていたかったのですが、伺った数々の名言を胸に抱いて帰路につきました。人生の先輩方の言葉、これからもどんどん収集していきますよ! 
(編集・T)

昭和な団地に懐かしさが込み上げます。
内装も外観も思いどおりに仕上げたそう。
お手製キッシュは優しい味。
毎日顔を出す常連さんも、のんびりと時間を過ごしています。

『クロワッサン』990号こぼれ話。

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