結婚適齢期を迎えた浅丘ルリ子は、ヘアメイクもファッションも洗練されて本当に素敵! 男性スターに華を添えるのとは違った、女が憧れる女といった雰囲気が新鮮です。
そして意外な顔を見せているのが、1962年(昭和37年)公開の、中平康監督による異色作『危いことなら銭になる』。さながら『ルパン三世』のノリで軽快に描かれる犯罪モノで、エースのジョーならぬガラスのジョー(宍戸錠)を中心に、計算尺(長門裕之)など男性陣にまじって、紅一点とも子を演じています。てっきり添えモノ美女枠かと思いきや、将来の夢はパリで柔道教師になることという、斜め上を行くキャラ設定。主役の宍戸錠を得意の柔道でぶん投げつつ、パンツを見せるサービスショットもあるなど、非常に峰不二子的。しかし、お色気で悩殺よ〜みたいなことは一切せず、どこまでも対等に男子チームにまじっている姿が最高です!
映画の斜陽化とともにリタイア状態になる女優が多い中、昨年はドラマ『やすらぎの郷』で健在ぶりを見せた浅丘ルリ子。また映画でもゴージャスオーラを振りまいてほしい!