真木あかりさんが読み解く、星の動きが示す金運アップ法。
イラストレーション・柊 有花 構成&文・長谷川未緒
2025年は天体の動きが盛り上がると語るのは、地に足のついたアドバイスが評判の占い師・真木あかりさんだ。
「西洋占星術で年間を占うときには、幸運と拡大の星・木星を見ます。木星はおよそ1年ごとに星座を移動するので、1年スパンの目標やポイントが見えやすいからです」
木星は6月10日に双子座から蟹座に移動。双子座はコミュニケーションや通信、移動、トレンドなどを司る星座で、蟹座は家や家族、地元を象徴する。木星は世の中の空気感を作るため、木星のいる星座に合った行動をすることで、時代の波に乗れるという。
「年の前半・後半で分けて取り組んでもいいですし、運気は先取りでアップするため、年始早々、蟹座的なアクションを取り入れるのもいいですよ。住まいを整えたり、家族で過ごす時間を大切にしたりすることで、金運アップのチャンスを掴みやすくなります」
時代を作る星たちが一斉に動く年。お金周りの変化も激しくなる予感。
地球から遠く動きの遅い土星、海王星、天王星が次々と星座を移動するのも2025年の特徴。この中でもっともお金と関連しているのは、牡牛座から双子座へと居場所を変える天王星だ。牡牛座は所有や豊かさを司るが、ここに変革をもたらす天王星が入った2018年以降、一気にキャッシュレス化が進み、現金を持ち歩かない人が増えた。天王星は7月に一時的に双子座に入り、牡牛座と行ったり来たりしながら完全に双子座に移るのは2026年。2025年は天王星牡牛座時代の総仕上げとして、キャッシュレス決済やアプリによる家計管理がより進みそう。
「金運的には多少現金を持っていたほうがよいですが、世の中の流れに乗り遅れないことも肝心。まだスマホ決済をしたことがないという人は、チャレンジしておくといいかもしれません」
また、ここ数年あちこちで目にするようになった「風の時代」が本格的に始まるのも、2025年の大きなトピック。約200年続いた「土の時代」は、権力や物質、所有に価値があったため、お金もたくさん持っていることに重きが置かれた。これからスタートする「風の時代」の200年は、知性やネットワーク、情報やつながりが重要視される。お金も“いかによい使い方をするか”“世の中に貢献できるか”が大切になってくる。
「世の中を巡る金運に大きな変化がありそうな2025年、西洋占星術的視点で現実的かつ具体的な金運アップ法を考えてみました。人は自分で決めたことはがんばれるので、“これはいい”と思うものがありましたら、ぜひ取り入れてみてくださいね」
自分に投資が吉。 仕事の基礎の部分を改めて学び直して。
来年は土台、基本、基礎などが金運アップのキーワードになる。学ぶこととも相性のよい年なので、仕事のベースとなる力を改めて鍛え直すといいだろう。たとえばわかっているつもりのことをもう1回おさらいして学び直すとか、今まで勉強したいと思っていたけれど、忙しくて後回しにしてしまったこと、語学や資格取得の勉強などもおすすめだ。
「もう英語はだいたい身についたという人は、中国語を始めてみるとか、得意なことを広げていくのもいいですね。いつも以上に身につきやすいですし、昨日、本で読んだことが今日の仕事に役立つなど、学んだことが比較的すぐに仕事に活かせて、収入アップにつながっていくと思います」
また、〝家〟という土台をほっとする空間に整えることでお金を引き寄せやすくなるのも、この時期ならでは、と真木さん。
「リビングが雑然としているならば、居心地よくして家族が集まりたくなるようにするとか、会話を増やすようにするとか。不思議と家計にゆとりが生まれるといったことが起きると思います」
私利私欲に走らず世のため人のために使ってこそ開運する。
冥王星が水瓶座に移行し、「風の時代」の本格的なスタート地点に立っている2025年は、「つながり」がより重視される。
「冥王星が水瓶座に滞在する期間は2044年まで続きますが、’25年はその始まりで影響が強く出そうです。お金を使うときは、〝世の中がよくなるように〟という気持ちを乗せるといいでしょう。たとえば節税のために何かするよりも、前向きに税金を払う。また、応援している団体のために寄付をしたり、最近よく耳にするクラウドファンディングをしたりするのも、風の時代的な動きです」
地域や家族に還元するようなお金の使い方も吉。神社に寄進したり、地元の店で買い物をするようにしたり。家族や友人へのプレゼントも、いつも以上に相手のことを思いやって奮発するのもいい。
「自分のところにお金をとどめるのではなく、負担にならない程度に、循環させていく。世の中をちょっとよくすることに使っていくことで、感謝が返ってきます。巡り巡って(その巡り方はコントロールできないのですが)、金運アップにつながるはずです」
お得な情報には注目を。レンタルやリユース、シェアなどを利用して。
土の時代は物質的な豊かさに価値が置かれ、がんばって働いたご褒美に一生ものを手に入れるという価値観が優勢だった。これから訪れる風の時代は、もっと軽やかに、所有から共有へと人々の意識は向かうはず。
「ここ数年、土の時代的なステイタスに変革がもたらされました。百貨店によるブランド服や、メーカーによる家電のレンタルサービスが増えてきたのはその影響とも考えられます。’25年以降、ますますその傾向は顕著に」
買うより借りたほうがお得とわかっていても、抵抗があるという人は、オケージョンの服や、年に数回しか使わない掃除用の家電、買っても使うかどうかわからない美容家電などから試してみては? また、風の時代は情報やデータがキーワードになってくるため、買い物をするときは商品のタグなどでしっかりとデータ確認すると、無駄使いを防げるだろう。リセール情報に注目したり、フリマアプリなどをリサーチしたりするのもおすすめだ。車なども、レンタルやシェアする方法を考えて、時代にマッチした節約法を試そう。
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