簡単サムゲタン【コウ静子さんの韓国薬膳の力で食養生を】
撮影・青木和義 文・singt
冷え、乾燥…不調を感じたら 韓国薬膳の力で食養生を。
「体と心はつながっているものなので、その時々の状態に適した食材や調理法を組み合わせた食事をとることを、韓国料理では特に大切にしています。
きょうだいで集まって子どもの頃の思い出話をする時にも、決まって盛り上がるのが、心を癒やし、元気をもらった家族との食事の思い出です」とコウ静子さん。「韓国特有のものだけでなく、日本にある身近な食材にも、心身の調子を整えるための作用がありますよ。自分の心身の変化に目を向けて、活力をくれる自然の恵みを取り入れながら、健やかな毎日を過ごしましょう」
[冷えに]簡単サムゲタン
日本でもおなじみの韓国料理、参鶏湯(サムゲタン)。「実は夏の一番暑い時に食べる暑気払いの料理ですが、体を温める鶏肉ともち米を使うので、今の時季にもおすすめです。なつめや陳皮といった、体を温める生薬でもある食材と合わせ、スープごと食べることで体が芯からぽかぽかしてきますよ」。一口大に切った鶏肉で煮る時間を短縮。
【材料(2人分)】
鶏もも肉 1枚(300g)
もち米 大さじ5
干しなつめ 6個
れんこん(細め)3cm
陳皮(ホール。または乾燥させたみかんの皮)2~3片
A[にんにく 1かけ 酒 50ml 塩 小さじ1/2 粒黒こしょう 4〜5粒 水 800~1000ml]
塩、こしょう 各適量
三つ葉 適宜
【作り方】
1.もち米は洗ってボウルに入れ、かぶるくらいの水に30分ほど浸し、ざるに上げて水けをきる。
2.なつめ、陳皮は洗って水けをきり、なつめは縦に2カ所切り目を入れる。れんこんは厚さ7~8mmの輪切りにする。鶏肉は塩少々をふって軽くもみ、さっと洗って水けを拭き、6等分に切る。
3.鍋に鶏肉とAを入れ、中火にかける。煮立ったらアクを除き、もち米、れんこん、なつめ、陳皮を加え、再び煮立ったら弱めの中火にし、13~14分煮る。
4.器に盛って、好みで三つ葉のざく切りを添え、塩、こしょうで味を調えながら食べる。
『クロワッサン』1129号より
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