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おからのキムチ煮【コウ静子さんの韓国薬膳の力で食養生を】

心身の調子を整えるために、食事を大切にする「薬食同源」の考えが広く浸透している韓国。日本でも取り入れられるレシピをお伝えします。

撮影・青木和義 文・singt

冷え、乾燥…不調を感じたら 韓国薬膳の力で食養生を。

「体と心はつながっているものなので、その時々の状態に適した食材や調理法を組み合わせた食事をとることを、韓国料理では特に大切にしています。

きょうだいで集まって子どもの頃の思い出話をする時にも、決まって盛り上がるのが、心を癒やし、元気をもらった家族との食事の思い出です」とコウ静子さん。「韓国特有のものだけでなく、日本にある身近な食材にも、心身の調子を整えるための作用がありますよ。自分の心身の変化に目を向けて、活力をくれる自然の恵みを取り入れながら、健やかな毎日を過ごしましょう」

[便秘に]おからのキムチ煮

おからのキムチ煮【コウ静子さんの韓国薬膳の力で食養生を】

豆腐や豆乳の製造過程で大豆の搾りかすとして生まれるおからは、食物繊維が豊富。「腸の調子を整える食材として、韓国でもポピュラーな食べ物です。日本では甘辛くいり煮にしますが、キムチとも好相性。発酵食品であるキムチに含まれる乳酸菌も腸内環境の改善に役立ちます」。おからが辛さをマイルドにまとめ、後をひく味わいに。

【材料(2人分)】
おから 200g
豚バラ薄切り肉 150g
白菜キムチ 100g
大根(太め)4~5cmの半割り(150g)
酒 大さじ2
ごま油 大さじ1
こしょう、塩 各適量
しょうゆ 小さじ1

【作り方】
1.大根は縦に短冊切りにする。キムチは食べやすく切る。豚肉は食べやすく切ってボウルに入れ、酒をふってほぐしながらからめる。
2.鍋にごま油を中火で熱し、豚肉を入れ、こしょうをふって炒める。キムチ、大根を順に加えてそのつど油がまわるまで炒め、おからを加えて混ぜ合わせる。
3.水500~600mlを加え、ときどき混ぜながら弱めの中火で15分ほど煮る。香りづけにしょうゆを加えて混ぜ、塩で味を調える。

  • コウ静子

    コウ静子 さん (こう・しずこ)

    料理研究家、国際中医薬膳師

    韓国の食やお茶の文化、しつらいを伝える教室を都内で主宰。母は料理研究家の李映林さん。Instagram:@kohshizuko

『クロワッサン』1129号より

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