くらし

ダイソーで買える、家の耐震強度を上げるアイテム。

お金をかけない防災をすぐに始められるヒントとして、100円ショップを提案。
実際にそこへ赴いて防災のプロが選ぶものとは? ぜひ参考に。
  • 撮影・黒川ひろみ イラストレーション・山口正児 構成&文・堀越和幸

【100円ショップで買える】お金をかけないちょっとの工夫で、我が家の耐震強度はこんなに上がる!

A.抗菌すべり止めシート

45×150cm。ブラック。110円(大創産業/DAISO)

部屋の耐震強度を上げる代表的なアイテムがこちら。「棚の器などの下に敷くだけで、落下しにくくなります」。必要なサイズにカットして使おう。

B.耐震マット(角型3枚)

50×50×(厚さ)5mm。110円(大創産業/DAISO)

ぐらぐら揺れる大型テレビはこれがあればかなり安心だ。「テレビ台の底につけるゲル状のマットで、衝撃や振動を吸収してくれます」。

C.家具転倒防止安定板

110円(大創産業/DAISO)

こちらも耐震強化の定番商品。「くさび形をしているギザギザの板で、これを下に敷くと家具の重心が後ろに移り、揺れにくくなります」。リビングの家具を見直してみよう。

D.UVカット窓ガラス目隠しシート

110円(大創産業/DAISO)

本来は紫外線をカットする窓ガラスシート。「が、これを貼ることでいざという時の飛散防止フィルムの代わりになります」。模様の付いたタイプも。90×45㎝。半透明。

E.あんしんママ多用途ロック

110円(レモン/DAISO)

「小さい子どものいたずら防止用の引き出しロックですが、飛び出し防止に有効です」。粘着テープで貼り付けたら、あとはワンタッチで開閉が楽にできる。

F.貼って剥がせる、両面粘着ゲルテープ

110円(DAISO)

切って貼って、棚の上の小物などの転倒防止に。「ガラス瓶や写真立てなど、ちょこっと施しておくだけで安心感が違います」。ゲル状テープは水洗いで粘着力が復活。

G.キャスターストッパー (2個入り)

110円(大創産業/DAISO)

「しっかりしたゴム製なのでホールド力が高いです」。キャスター付きの家具だけでなく、スーツケースの保管時にも使用できる。4カ所使用時の耐荷重は120kg。

[いざという時に役立つ知恵]被災時に助かるダンボールのこんな使い道。

カサがあって家にあると厄介ものにされがちな段ボール。まとめて縛って捨てる前に……。「寒い季節の災害時には床に敷くという使い方が重宝します。これ一枚をお尻の下に敷くだけで暖かさが違います。あとは、窓ガラスが破損した場合の一時的な補強や目隠しにも便利です」。大量にストックはできないけれど、いくつか残しておこう。

100円ショップではさまざまな防災グッズを探すことができる。

「対策をまったくしてないという人は、まずは専用のコーナーなどを一度訪れてみるといいと思います」(NPO法人ママプラグ理事・冨川万美さん)

どんな商品があるのか? それがわかるだけで、意識が高まる。

「その上で自分の今の生活を見渡してみて、どこが危ないのか、あるいは何が足りないかを考えてみましょう」

暮らし全体を一気に防災にシフトするというのではなく、手をつけるべきところから手をつける。

「0か100ではなく、0.1でも0.2でもいいから始める、という精神が防災には大切です。すると次が見えてくる」

100円で耐震マットを買ったら、次に衛生や食料のことを考えたり……。

「ただ、直接肌に触れるものや口に入れるものは安いものではなく、ドラッグストアを私はおすすめしています」

冨川万美

冨川万美 さん (とみかわ・まみ)

NPO法人ママプラグ理事、アクティブ防災事業代表

東日本大震災の支援活動を機に特定非営利活動法人NPO法人ママプラグ設立に携わる。監修書に『家族と自分の命をつなぐ最新常識 今どき防災
バイブル』が。

●店舗によって品揃えが異なり、在庫がない場合があります。

『クロワッサン』1100号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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