くらし

小説家の宮下奈都さんが手みやげに推薦!『はぜや珈琲』の「ドリップバッグ」

  • 撮影・青木和義 文・辻さゆり

日々の楽しみを与えてくれる自家焙煎のコーヒー。

ドリップバッグは5個入りで950円。「あじぶか」は、インドネシア、グァテマラ、ケニア、コロンビア、ブラジルのブレンドで、どっしりとした苦みと味わい深い香味が特徴。

福井県に住む作家、宮下奈都さんがよく手みやげにしているのが、北海道網走市にある『はぜや珈琲』のドリップバッグ。なかでもお気に入りは「あじぶか」というブレンドだ。

「私たち夫婦はコーヒー好きなので豆から挽いて飲みますが、家族の中で自分しかコーヒーを飲まないという人もいますし、好みもさまざま。だから手みやげでは、私の好きな『あじぶか』を含め、いろいろなブレンドを味わえるドリップバッグを詰め合わせてお渡ししています」

『はぜや珈琲』は夫婦で営む自家焙煎コーヒーの店で、小さな喫茶スペースもあり北海道のコーヒー好きには知られた店だ。宮下さんは北海道の新得町で1年間暮らしていた時にこの店を知ったという。

「たまに山を下りて通っていたカフェのコーヒーがおいしいので、聞いて教えてもらったのが『はぜや珈琲』さんです。お店のある網走までは距離があるのですが、行ってみたらすごくおいしかった!」

自他共に認めるコーヒー好きの宮下さんは、福井に越した後も、ここのコーヒーを取り寄せて切らさないようにしている。

「朝8時半ごろに淹れてゆっくり飲み、午前中に3杯くらい。15時くらいに飲む最後の1杯はドリップバッグのデカフェにしています。私は『あじぶか』はブラックで、冷たいミルクをチェイサーにして飲んでいます。そのほうがコーヒーの甘味が感じられる気がして……。店主自ら現地に行って選んだ豆を一番いい状態に炒り、おいしく飲める商品にしてくださるのって本当にありがたいなあ、と。日々の暮らしの楽しみや喜びをこの店からたくさんもらっている気がします」

以前はそれほどでもなかった夫も、宮下さんの影響で今や大のコーヒー好きに。

「凝り性なので、温度管理や抽出時間が正確で丁寧。だから、夫がコーヒーを淹れてくれる休日が楽しみになりました」

●はぜや珈琲(はぜやコーヒー)
北海道網走市駒場北3丁目9・7
TEL.0152・67・9800
営業時間:10時〜18時(喫茶は17時30分まで。LO17時)、日・月曜休。
オンライン販売も。https://hazeya.shop-pro.jp

宮下奈都

宮下奈都 さん (みやした・なつ)

小説家

1967年、福井県生まれ。2004年に「静かな雨」で小説家デビュー。’13年に北海道新得
町に家族5人で山村留学。’16年に『羊と鋼の森』(文藝春秋)で本屋大賞を受賞し、映画化もされた。現在は福井市在住。

Photo:Yoshika Horita

『クロワッサン』1093号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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