数年前のある日のこと。城之内早苗さんの自宅に、宅配便で大きな段ボール箱が届いた。送り主は、大先輩のタレント、林家ぺーさん・パー子さん夫妻。いつも、お中元やお歳暮に、ユニークなものを贈ってくれるという2人。
「持ってみたら、大きさのわりに軽いのでびっくり。段ボール箱を開けたら、メロンパンと書かれたインパクトのある大きな箱が出てきて、またびっくり。開けると、なんと直径30cm近くあるメロンパンが入っていて……。合計3度もびっくりしちゃいました(笑)」
その正体は、東京・麻布十番に本店を置くパン専門店の『モンタボー』がつくる、ビッグサイズのメロンパン。通常のメロンパン10個分のサイズで、中にはチョコレート味の生地が入っている。素朴なメロンパンの味とのバランスがよく、見た目だけでなく、舌も充分に楽しませてくれる一品だ。
「メロンパンは、昔から好きで、おやつなどによく食べていました。決して派手ではないけれど、いつも変わらない、ほっとする味が好きなんです。誰にもなじみ深いパンが、こんな特大サイズに。その意外性にやられましたね」
日頃から、周りの人に喜んでもらうのが、何よりうれしいという城之内さん。ペーさん夫妻のユーモアとサービス精神に大いに共感し、「このおもしろさがわかる人にぜひ贈りたい」と、自ら手みやげにするようになった。贈る相手は、子どもがいる家族や、若い人が多い職場など。相手から「何これ! おもしろい!」という反応がかえってくるたびに、「してやったり」という気持ちになるという。
「『おいしいもの』は、人それぞれの好みにもよると思うので、できるだけ、プラスアルファの何かがあるものを贈りたい。それが『笑い』だと、なお楽しい気持ちになるんです」