服飾ディレクターの岡本敬子さんが手みやげに推薦!『梅月堂』の「ラムドラ」
撮影・青木和義 文・辻さゆり
ダークラム酒がしっとりと染み込んだ大人のどら焼き。
東京と鹿児島に拠点を持ち、旅をテーマにしたブランド「KO」を主宰する岡本敬子さんおすすめの手みやげは、鹿児島県日置市にある『梅月堂』の「ラムドラ」。マイヤーズのダークラムを使用した自家製ラムレーズンを餡に加え、ふんわりとした皮に挟んだ大人限定のどら焼きだ。
「最初に食べた時はラム酒の芳醇な香りがして、びっくりしました。どら焼きの概念を超えてますよね。そもそもどら焼きが大好きなのですが、私は“皮派”。ホットケーキみたいなこの皮も好みなんです。餡には北海道産の大納言小豆が使われていて、北海道出身の“あんこ派”の夫も満足しています。これからの季節はちょっと冷やして食べてもおいしいですよ」
『梅月堂』は創業から100年以上たつ老舗の和菓子屋さんだ。
「4代目の今の店主が研究熱心な方で、伝統を大事にしながら新しいことにも挑戦している店です。パッケージも素敵なので、東京にいる時は取り寄せて手みやげにしています。お酒好きの方ってけっこう甘いものも好きな人が多いんですよね。私は三年番茶やほうじ茶と合わせることが多いですが、黒糖焼酎と合わせても、きっとおいしいと思います」
手みやげにする時は、必ずポストカードを添えて渡している。
「美術館に行ったら気に入った図柄のポストカードを購入し、それにメッセージを書いています。私も人からいただいた時に一言添えてあるとうれしいので」
鹿児島にもオフィスがあり、年に数回は新幹線を使い、6時間以上かけて通っているそうだ。
「ボーッと車窓を眺めたり、考えを整理できる貴重な時間です。鹿児島の人はのんびりしていて、とにかく人なつこくて親切。そこが心地いい。地図を見なくても歩ける場所がもう一つあるというのがうれしいですね」
●梅月堂(ばいげつどう)
鹿児島県日置市東市来町湯田3320
TEL.099・274・2421
営業時間:10時〜16時、日曜休。
『クロワッサン』1096号より