くらし

京都通が薦める、【肉の店】の厳選2軒。

久しぶりの京都で何食べようか。
ジャンル問わず老舗も多ければ、コロナ禍で誕生した良店も多い。
京の店を知り尽くす食通が推薦。
  • 撮影・ハリー中西  文・泡☆盛子

|祇園 |大翔苑(だいしょうえん)

精肉店直営ならではのええ肉を値ごろに味わえます。
(フォトグラファー・ハリー中西さん)

上ミノ880円、テッチャン780円、赤センマイ680円などのホルモンはちょい焦げが旨し。

店主の大平崇さんは、30年以上精肉業界に携わる肉のプロ。銘柄には固執せず、その目利き力を活かして納得のいく肉だけを仕入れ、「僕が家族を連れて行きたいと思える価格帯で提供します」と胸を張る。「まずはこれを」という名刺代わりの一品は「本日の盛り合わせ」。

本日の盛り合わせ時価(この日は6,000円)。写真は、ブリスケ、クリミなどの赤身と希少部位の肩コブほか8種類。

赤身、霜降り、タンをバランスよく味わえるのがうれしい。あればラッキーなレア部位「ヒレミミ」は、噛まずともとろける柔らかな身質と甘くジューシーな脂が驚嘆もの。ユッケやホルモンといった単品もあり、締めにはテールスープも好評。最大限に腹ペコで訪ねたい。

贅沢ユッケ1,380円はローストビーフ、ハラミユッケ、本日の炙り。

●京都市東山区博多町63・1
TEL.075・525・8929 
営業時間:18時〜翌1時30分LO(0時以降、肉が売り切れの場合は閉店)火曜、第3水曜休 予約がベター 
Instagram:@gion_daishoen

|四条烏丸 |MescitaPaneeVino(メッシタ パーネ エ ヴィーノ)

希少な熟成肉の炭火焼きに肉欲大満足必至。
(ライター・泡☆盛子さん)

サカエヤさんの熟成肉の炭火焼き2部位食べ比べ(イチボ、リブロース各150g)8,940円。

店主の藤原順シェフは、関西はもちろん東京の料理人からも信頼が厚い滋賀の精肉店『サカエヤ』の熟成牛肉に心酔し、主たる食材として大切に扱う。30〜40日間熟成させた塊肉をその日使う分だけ骨から切り分け、40分かけて炭火で丹念に焼き上げるのがお決まり。

野菜10種のケークサレ、ピクルスなどの前菜おまかせ盛り合わせ2,300円に使う有機野菜はシェフの実家から。

表面は食欲を刺激する香ばしさで、ロゼ色の身はナッツのように豊かな風味の余韻を残す。岩塩と少しの胡椒だけで味付けされたプリミティブな味わいがワインにぴったりだ。肉が焼けるまでの間は、野菜満載の前菜や隠れ人気メニューのパスタをつまんでゆるりと待とう。

パテ ド カンパーニュ1,000円は、熊本の銘柄豚「走る豚」を使用。

●京都市中京区錦小路室町西入る天神山町277 K-an 1F
TEL.075・202・3783 
営業時間:18時〜20時最終入店 日曜休 要予約

『クロワッサン』1089号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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