くらし

上田淳子さんに教わる、おいしい魚の選び方。

肉よりもハードルが高いと思われがちな魚料理。具体的な悩みが解消できればもっと気軽に作れるはず。よくある「困った」に上田淳子さんが答えます。
  • 撮影・森山祐子 文・殿井悠子

おいしい魚の選び方は?

鮮度がよく、調理法に適したものを選んで。

おいしい魚を選ぶコツは、まず鮮度のいいものを選ぶこと。また、意外と知られていないが、切り身ひとつとっても部位によって適した調理法がある。

「焼く、揚げるなど、調理法に適したものを購入すると、いつもの料理がさらにおいしくなります」

◉ 鮮度のいいものを選ぶ。

鮮度を見極めるポイントは、色ツヤや形。丸ごと一尾の魚は目が澄んで、ぽってりと肉厚なもの。サクや切り身は、ドリップがなく色鮮やかなものを選ぶといい。

〈一尾〉
〈サク〉
〈切り身〉

◉ 調理法に適したものを選ぶ。

〈鮭〉

【弓形のものは塩焼きに。】カマに近い部分で脂がよくのっているので、塩焼きなどのシンプルな調理が向いている。
【半月形のものはムニエルやフライに。】尾に近い部分は脂が少ないので、調理で油を使うムニエルやフライがおすすめ。

〈ぶり〉

【皮が白いものは塩焼きやぶりしゃぶに。】脂がのっている腹部分は、脂を落としてさっぱりいただくような焼き魚やぶりしゃぶに。
【皮が黒いものは照り焼きに。】身が締まっていてさっぱりしている背の部分。こってりした味付けの料理が合う。
上田淳子

上田淳子 さん (うえだ・じゅんこ)

料理研究家

家庭料理からフレンチまでコツをおさえたわかりやすいレシピが人気。料理教室を主宰するほか、『55歳からの新しい食卓』など著書多数。

『クロワッサン』1081号より

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