くらし

子どもの作品や思い出の服、残しておきたいものの管理術。

捨て方がわからないものや捨てるに捨てられないもの、たまりがちなものなどをすっきりさせる方法を専門家に聞きました。
  • 構成&文・長谷川未緒

子どもの作品、管理術。

息子が保育園で描いて持ち帰った絵と手形をコラージュ。「それまで線とか丸とかしか描いていなかったのに、はじめて顔らしきものが現れたので、 記念に残したいと思いました」(本多さん)

「子どもの作品は段ボールに詰めて保管している方が多いのですが、私はA4サイズの紙が貼れるノートをスクラップブックにして、まとめています」と語るのは、真似しやすい工夫が人気の整理収納コンサルタント・本多さおりさんだ。

子どもが描いた絵などの作品だけでなく、先生からのメッセージなど、残しておきたいものを厳選してノートに挟んでおき、時間があるときにまとめて貼るだけ。余白にちょっとしたコメント、たとえば「自転車に乗れるようになった」などと書いておくと、育児日記的な役割にもなる。

「思い出は振り返ってこそ意味があると思うんです。スクラップブックは貼るときにぱらぱらっと見返し、頻繁に懐かしめるところもおすすめポイント。親の手書きメモ付きなら、将来子どもに贈ったときに喜んでくれるのではないかと期待しています」

右・臍の緒、保育園の連絡帳、産院からのDVDなど貼れないものは箱に。左・写真はクローゼットの壁にも。「ふとした瞬間にかわいいなぁ、と思えます」

思い出の服はリメイクで活用。

クローゼットを片づけていると出てくる、思い出の服や小物。捨てるにしのびないからとそのまま眠らせておくのではなく、リメイクして活用してみては? 小物や雑貨ならば、ミシンがなくても作れるものも多い。

プレゼントでもらったスカーフは、額装してインテリア雑貨に。スカーフの中心に厚紙を重ねて周りをたたみ、マスキングテープで貼りつけると、たるまない。

ライフワークとして年間100着以上の服作りをしているイラストレーターの津田蘭子さん曰く、「リメイクする際、縫製のスキルや手先の器用・不器用は気にしなくて大丈夫です。技術よりもアイデアのほうが大切なので、楽しみながらオンリーワンのアイテムを作りましょう」。

膝に穴が開いたりデザインが古くなったデニムは、脚とファスナー部分をカットし、ボタンを後ろで留めてエプロンに。厚手で丈夫なのでガーデニング用などに。

ビギナーは切ったり縫ったりしやすい綿や麻素材からチャレンジ。衿ぐりの伸びたTシャツや、サイズが合わなくなったブラウス、流行遅れに感じるスカーフなどが意外と使えるのだそう。津田さんが作ったリメイク小物を参考に、頭をやわらかくしてイメージを膨らませてみよう。

プリントがユニークなTシャツと柄ものブラウスでクッションカバー。ブラウスのボタン部分を活かせば、 ファスナー付け不要でクッションを出し入れできる。
本多さおり

本多さおり さん (ほんだ・さおり)

整理収納コンサルタント

暮らしをラクにする整理収納の工夫に定評がある。新刊『あるものを活かして愛着のある部屋に育てる』(大和書房)。

津田蘭子

津田蘭子 さん (つだ・らんこ)

イラストレーター

各媒体でイラストを多数手がける。著書に『リメイクしたらオンリーワンができました。』(JTBパブリッシング)など。

『クロワッサン』1083号より

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