かつては親族が集まって手分けして行っていた遺品整理。核家族化に伴い、業者に委託するケースが増え、トラブルも増加中だという。
「不用品とはいえ、目の前で雑に扱われたり、残しておいてとお願いしたものまで持って行かれてしまったりといった話をよく耳にします。また、遺品の中には家族が把握していない貴重品が残されている場合があります。実際、この5年間で、2億5千万円の現金を見つけています」と語るのは、遺品整理士の仲井琢磨さんだ。優良業者を選びたいものだが、遺品整理業者は不用品回収業者の一形態で、特別な許可証などがあるわけではないため、選びにくい。
「遺品整理は心の整理とも言います。故人の思い入れがある品物の処分方法を確認し、できるだけリユース・リサイクルしてくれる業者を選ぶと気持ちもすっきりすると思います。費用は物量に加え、戸建てなのか集合住宅なのか、エレベーターの有無などによっても変わるので、複数の業者を比較するといいでしょう」
選び方のポイントを参照して、満足度の高い遺品整理をしたい。