タンパク質は筋肉や血管、臓器、肌、骨、髪、爪などに主要な成分として存在する、わたしたちの体づくりに欠かせない栄養素だ。体の機能を調整するホルモン、酵素、抗体などの材料でもある。
「幸せホルモンといわれるセロトニンもタンパク質から作られます。セロトニンは睡眠ホルモン・メラトニンの原料でもあるため、タンパク質が不足すると、筋力が衰えて太りやすくなり、肌ツヤが悪くなるだけでなく、気分の落ち込みや睡眠の質の低下など、メンタルにも影響を及ぼします」と語るのは、管理栄養士の大島菊枝さん。
40〜50代のゆらぎ世代が、更年期のせいと思いがちな疲労感や不眠、心のアンバランスといった不調も、じつはタンパク質不足が一因となっている可能性がある。日頃の食事の内容を見直す必要がありそう。