「昔から喫茶店でコーヒーを飲みながら過ごす時間が好きだった」という高橋美賀さん。パリのアパルトマンを思わせるような小さな店で、コーヒーサロンを営んでいる。
「本を読んだり、考えごとをしたり。そんなささやかな大人のひとり時間を提供できる場所を、自分でも作りたいと思ったんです」。
自宅でも目覚めに、気持ちの切り替えに、リラックスにとコーヒーを飲む。でも実は、ドリップする行為が一番好きだという高橋さん。
「道具も多いし、手順も面倒だと思うかもしれませんが、淹れる工程を楽しんでほしい。忙しない朝には気付かなかった、豆をミルで挽いたときの強く立ち上る香りや、コーヒー粉が蒸らされて膨らむ様子など、意外な発見があると思います」