くらし

パリッと香り豊か、揚げ鶏のねぎソース【川津幸子さんのレシピ】。

紹興酒を買っても「使い切れない」なんて、もう言わせません。
揚げ物からスープ、漬物まで。
紹興酒だけにしか出せない味があるのです。まさしくこれは本格派!
  • 撮影・青木和義 文・太田佑子

揚げ鶏のねぎソース

紹興酒は生で加えるが、アルコールの風味はあまり感じない。

鶏肉の脂の旨味と酢の酸味、ねぎと紹興酒の香りがたまりません。
歯ごたえよく、バリッと揚がる衣の配合もぜひ覚えておきたい。

【材料(4人分)】
鶏もも肉2枚
衣[片栗粉大さじ4、水大さじ2と1/2、しょうゆ小さじ1、こしょう少々]
甘酢ソース[長ねぎ1/2本、しょうゆ大さじ3、酢・砂糖各大さじ2、紹興酒・ごま油各大さじ1]
レタス1/3個
塩少々
揚げ油適量 

【作り方】
1.鶏肉は身の厚い部分を開き、1cm間隔に切り目を入れ、軽く塩をふる。
2.衣の材料を合わせる。
3.甘酢ソースを作る。長ねぎはみじん切りにし、ほかの材料と混ぜ合わせる。
4.1の鶏肉に衣をからめ、160度に熱した油に入れて6〜7分揚げる。途中で一度返す。
5.揚がったら2分ほどおき、2cm幅に切り分ける。器に一口大にちぎったレタスを敷いて鶏肉をのせ、3の甘酢ソースをかける。

大瓶のほか、最近では180mlの小瓶も出回っているので、一人暮らしでも使いやすい。

若い頃から香港に通い続け、家庭料理にその味を再現してきた川津幸子さん。中華料理には独特の食材があるけれど、なかでも欠かせない調味料は、

「紹興酒です。風味とコクで、一気に本場の味になりますよ」

ソースに生(き)のまま加えると、香りが華やかに立ち、煮込みなどでは、加熱しアルコール分を飛ばすことによって、濃厚な風味とコクが生まれる。

「日本酒を代わりに使っていては、絶対に出せないおいしさ。奥深い風味を味わってみてください」

川津幸子

川津幸子 さん (かわつ・ゆきこ)

料理家

ごはんによし、酒の肴にさらによしのレシピが人気。著書に、名作『100文字レシピ』シリーズのほか、『これであなたもひとりごはんのベテラン』など。

『クロワッサン』1031号より

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