くらし

ドアノブや食器棚の中など、家じゅうの見過ごしがちな箇所を徹底掃除。

  • 撮影・黒川ひろみ 文・樋口可奈子

食器棚の中

いくら素敵な器を持っていても、収納している棚が不衛生では台なし。定期的な掃除を心がけたい。

「使うのはアルコールスプレー。食器を全部出してから棚板に吹きつけ、乾拭きします。汚れが気になる部分はアルカリ性か中性の洗剤で拭いてからアルコールスプレーを。充分に乾いているのを確認してから食器を戻します」

清潔を保つポイントは「よく乾かしてからしまうこと」。掃除の後はもちろんだが、調理器具なども使うたびにしっかり洗って乾かしてからしまうだけで、湿気による臭いやカビの発生を予防できる。鍋の蓋の溝、ふち部分に巻き込みがあるボウルなどは、特に乾きにくいので注意。

玄関ポスト

家の外で、いつも風雨にさらされているポスト。よく見ると、中には土や砂が……。拭き掃除をする際に気をつけたいのは、いきなり水を使わないこと。

「土やホコリは水分を吸うと泥になるので、必ず払ってから。乾いた布や市販のドライシート、ブラシなどで汚れを取り除いたら、よく絞った雑巾で水拭きを」

乾いた布などで汚れを取り除いてから水拭きする。ゴミが残ったままで水を使うと泥になってこびりついてしまうので、ていねいに。玄関ポストや宅配ボックスは複数の人が触れるため、蓋やダイヤルつまみが汚れていることもある。外側も乾拭き→水拭きの順に掃除して清潔に。

玄関のたたき

掃くだけでは汚れが落ちきれないたたきのタイルは、ひと手間加えてこすり洗いすると見違えるほどきれいになる。そこで活躍するのが玄関に特化した掃除アイテム。

「『外壁・玄関ブラッシングスポンジ』はタイル表面の汚れを水だけでもしっかりかき出してくれます。自然乾燥が難しい場所なので、仕上げはスポンジなどで吸水を」

上・まずはほうきでホコリや砂をていねいに掃いたら、専用のスポンジでこすり洗い。水だけでも落ちるが、汚れがひどい場所は中性洗剤を使う。下・表面に凹凸のないタイルなら、すすいだ際に出た水は吸水性能が高いワイパーで拭き取れば玄関が水浸しになることもない。

【2つの異なる繊維がタイルについた汚れをかき出して拭き取る。】

グリップ部分は安定感があって握りやすく、長時間作業しても疲れにくい。

外壁・玄関ブラッシングスポンジ AZ655 880 円※税込み(アズマ工業 TEL.053-463-3300)

【汚れも水も一気に吸い取るスポンジワイパー。】

びしょ濡れになった床はこれで。使用後はグリップを握って押し込むと水が絞れ、また自立するので保管に場所を取らない。

FL536吸水スポンジワイパースリム 3,560円※税込み(アズマ工業)
髙橋綾香

お話を伺ったのは

髙橋綾香 さん (たかはし・あやか)

ブロガー

お掃除スペシャリスト、整理収納アドバイザー1級。マイホーム新築をきっかけに掃除に目覚め、「家族が帰りたくなるような家づくり」を目指してインスタグラム(@ks._.myhome)を更新中。著書に『ほったら家事』(宝島社)。

『クロワッサン』1034号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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