「仕事もプライベートも、今の自分には何も残っていない……」とお嘆きの“弱気な自分から脱したい私”さん。
とりあえず(いや失礼)、「小さなミスが続く」というお仕事については、「ミスを減らせるようこれからも頑張りたい」と仰られていることですし、
「それが昇進が遅れている理由だ!」
と上司の方の“言質”も取って……もとい、ご指摘も頂いているわけですから、むしろやるべきことがハッキリしたと割り切ってしばらく取り組んでみるのが良いかもしれません。
「心に穴が開いたようでやるせない」とは心配ですが、当方しがない一発屋。
残念ながら、相談者をただちに救えるような、励ましの言葉の持ち合わせがない。
しかし、1つだけ……「人生ってこんなものでしょうか?」との問いには自信を持ってお答えすることが出来ます。
……そんなものです。
只今、32歳の相談者。
その年齢で、公私ともに満足のいく“結果”を出している人間が、一体どれほどいるとお考えでしょうか。いや、慰めるつもりは毛頭ありません。
そんなことをしたところで貴方の気持ちは晴れないでしょうが、皆似たようなものだというのもまた事実。
大体、既に成功を収めた経験、何かを残したという手応えがあったとしても、結局のところ、同じことなのです。
現実は「お伽噺」ではなく、「幸せに暮らしましたとさ」では終われません。
「めでたしめでたし」の翌日から、また人生が続いていく。
続く以上は、失敗も後悔も盛り沢山。
胸を張って言うことではないですが、一発屋である筆者は身をもって知っています。
「普段は明るくて元気」という相談者のメンタルの強さを信じて、もう一つ。
文面では、「真面目」という言葉がやたらと目に付きますが、「真面目」は何かしらの成果を担保してくれるものではありません。
勿論、悪いことではないのですが、「だから報われて当然だ」と考えるのもちと違う気がします。
車の運転で言えば、問われているのは、交通ルールをキチンと守って目的地へ向かう……だけでなく、「最短の裏道を見つけた!」、「このルート、道中の景色が素晴らしいんです!」といった“成果”を持ち帰ったかどうか。
いや、決して相談者の「能力」や「才能」をどうこう言っているわけではなく、その辺の認識が“ズレて”いると、無駄にしんどい思いをすることになりませんかという話です。
「真面目に頑張った自分」を評価する(素晴らしいことです!)のであれば、成果のアリナシを気に病むのはお門違い。
反対に、どうせ虚しい思いをするのなら、「あのときもっと機転が利けば……」「こういう能力が足りなかった……」といった部分に目を向けた方が良いように思う。
「なれた自分でやっていく」がモットーの人間、つまり筆者の意見など、参考にはならないでしょうが……ご武運を。