くらし

【山田ルイ53世のお悩み相談】母親の存在が重荷で限界です。

お笑いコンビ髭男爵のツッコミ担当で、作家としても活動中の山田ルイ53世さんが読者のお悩みに答える連載。今回は両親の存在が重荷になっていてどうしたらいいのかわからない大学生からの相談です。
  • 撮影・中島慶子

<お悩み>

ルイ53世さんの文章が好きでいつも読んでいます。

大学生の女です。家族関係の相談です。
私が物心ついた頃から、父は母に対し、言葉の暴力を行います。母は逆に大声で怒鳴り、父に暴力を振るっています。デキ婚で、そもそもお互い愛がないと言っていました。

父は暴力に対し、構ってもらえたと少し喜んでいます。わざと母が怒鳴るように仕向ける暴言がとても多いですし、怒鳴られても暴力を振るわれてもあっけらかんとして、また暴言を吐きます。
逆に母は凄く辛そうで可哀想だし、父は私にも変なことを言ってくるので、暴力は絶対いけないですが、私は母の味方をしています。

小さい頃はこれが普通だと思っており、2人の仲裁ばかりしていましたが、成長するにつれ、異常だと気づきました。
また私は、常に心が不安に駆られ、少しの物音で寝れなくなったり、人の顔色を伺いすぎてなにも話せなくなってしまうことに最近悩んでいます。
これも、ずっと面前DVをされてきたからなのかな、と少し思っています。

父がこんな感じなせいで、母は私に依存し、「家を出ないで」「私には〇〇しか居ない」と言ってきます。でも私は正直限界にきています。ふとした時に涙が出てくることもあります。一人っ子なせいで、この気持ちを誰とも共有できず、辛いです。
不安で涙が出てくることや、離婚を考えて欲しいことを母に話したいのですが、元々少し情緒不安定な母が、自分を責めて壊れてしまうのではないかと心配で、言い出せません。
そもそも、母に反抗したことが無かったので、どうすればいいのか分かりません。

どんな伝え方をすれば、母にダメージが少なく、自分の気持ちを伝えられるのかアドバイスいただきたいです。
よろしくお願いします。

(いか/女性/大学生です。父と母の3人で暮らしています。父は職を転々とし今は非正規雇用、母は専業主婦です。母とは仲が良く、父との会話はありません。)

山田ルイ53世さんの回答

しがない一発屋の筆者。
“その道の専門家”でもないので、自信を持って助言することが出来ません。……申し訳ない。

素人の個人的感想を申し上げて良いのなら、いかさんは(経済的な面などで難しいのかもしれませんが)早急に実家を出るべきだろうとは思います。
今一番大事なのは、相談者が無事に大学生活を全うし、社会へ羽ばたいていくこと。
お母様への想いは、勿論理解出来ますが、やはりご自分のことを優先して欲しい、“優先して良いのだ”と思って欲しいのです。

冷たいことを言うようですが、ご両親の人生と貴方の人生は結局別のもの。
お互い、代わりに生きることなど出来ません。
何より、一緒に沈んでしまう(失礼な物言いですが)には、相談者は若過ぎます。

実際、「常に心が不安に駆られ、少しの物音で寝れなくなる」、「人の顔色を伺い過ぎて何も話せなくなってしまう」など、相談者ご自身が「正直限界にきている」と感じているのなら尚更。
心療内科やカウンセリングなど専門家の力を借りることもお勧めします。

ご両親のこと、家のことは、一度行政(筆者がパッと調べてみたところ、少なくとも東京都だと幾つか相談できそうなところはありました……)や、親戚など、とにかく頼れそうな窓口に一旦任せ、言い方は悪いですが、“丸投げする”、“手放す”というのが、良いような気がします。

いずれにせよ、相談者がどうしたいのか、これからどうなっていきたいのか、しっかり意思表示するべきですし、もし既にそうしているのなら、それが正しいことかと。
相談者のこれからが上手くいくよう、切に祈っております。

山田ルイ53世●お笑いコンビ、髭男爵のツッコミ担当。本名、山田順三。幼い頃から秀才で兵庫県の名門中学に進学するも、引きこもりとなり、大検合格を経て愛媛大学に進学。その後中退し、芸人へ。著書に『ヒキコモリ漂流記』(マガジンハウス)、『一発屋芸人列伝』(新潮社)、近著に『一発屋芸人の不本意な日常』(朝日新聞出版)。
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