炎上、誹謗中傷、個人情報など、ネットトラブル回避の心得。
撮影・中島慶子 イラストレーション・村上テツヤ
個人情報の扱い
Q 祖父母(自分の親)が、SNSに孫の写真や、お友だちも写っている運動会などの写真を勝手に上げてしまいます。非公開アカウントにすればOKでしょうか? また撮影時にはどのような注意が必要でしょうか。
A 非公開にしてもなんらかの理由で流出してしまうことはあります。ハッキングやサービス側の不手際、設定し忘れ、あるいは誤って設定を解除してしまった等々……。まず必要がなければ写真をアップしない、アップするなら個人の顔や場所がわからないようにすることの徹底が必要です。
写さないほうがいいのは、まず身内以外の人。他人のプライバシーを侵害しないように注意します。
旅行など出かけた先で撮るのなら、店の看板やランドマークが写っても問題ないでしょう。でも、自宅近辺での撮影は、背景からどこの場所か推察されることもあるので、わかりやすい目印(建物など)が入らないように注意を。子どもが通う学校、習い事の場所、もちろん自宅の場所などがわからないようにすることが大事です。撮影の際はまずGPS機能をオフにします。スマホでの撮影は、GPSの位置情報が写真のデータに含まれてしまうので、それを防ぎます。
誹謗中傷の線引き
Q タレントのブログやSNSにコメントを投稿したいのですが、批判的なコメントは一切NGでしょうか?
A 何が誹謗中傷にあたるのかは、「その人と顔を合わせて面と向かってその言葉を言えるのか?」。これを基準にして常識で判断しましょう。人を傷つけるようなことは自然と書かなくなるはずです。そして、何か書き込む前には、落ち着いて深呼吸を。本当にそれを書き込む必要がありますか?
パスワードの保存法
Q スマホやパソコン、さらにいろいろなサイトでパスワードを使っていて、いざという時に思い出せないことが……。
A パスワードを管理するアプリや、Google ChromeなどWebブラウザにあるパスワード管理機能を利用してもいいでしょう。実はお勧めなのが、紙に書いておくこと。ウィルスなどで流出する心配もありません。
湯浅英夫(ゆあさ・ひでお)さん●フリーライター。PC、スマートフォン、ネットサービス、オーディオ機器などIT関連を中心に執筆している。
『クロワッサン』1019号より
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