くらし

【湯葉と菜の花のちらし寿司風混ぜご飯】「ビジンサマレシピ」で作る野菜寿司。

信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山に住んでいると伝えられているビジンサマという神様。そのお膝元である信州から、体に優しい食材を使い、卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を、地産地消料理研究家の中村恭子さんに紹介してもらいます。
  • レシピ提供:中村恭子

私の暮らす信州は野菜が美味しいことはよく知られていますが、実は平地では稲作も盛んで美味しいお米が取れる米どころでもあります。

長野県の県歌「信濃の国」では

「海こそなけれものさわに(海はないけれど物産が豊かにあって)万ず足らわぬ事ぞなき(不足するものは何もありません)」と歌われているほど、海はなくとも信州はとても豊かな地域なのです。

https://www.youtube.com/watch?v=NWkMJooH2aE

この「信濃の国」では信濃をたたえた歌詞がなんと6番まで続く地元愛溢れる歌で県民の8割の人が歌えると言われています。ご興味ある方は是非聴いてみてくださいね。

それでは今回から4回にわたり信州の美味しい「野菜」と「米」を主役にしたレシピをご紹介していきましょう。

湯葉と菜の花のちらし寿司風混ぜご飯

まずは湯葉と菜の花を使った混ぜご飯をご紹介します。酢飯と組み合わせることで春らしく爽やかな味わいに仕上げています。

お弁当箱に詰めてお花見のお供にもおすすめですよ。

【〈材料〉4人分】

乾燥湯葉 20g
干し椎茸(中くらい)   2枚
煮汁:
みりん 大さじ1と1/2
しょうゆ 大さじ1と1/2
砂糖 大さじ1と1/2
干し椎茸の戻し汁 100〜150cc

ご飯 400g
酢 大さじ 大さじ1と1/2
塩 小さじ1/8~1/4

菜の花 4本くらい
ごま油 お好みで。
白ごま 大さじ1〜

海苔、酢蓮根など適宜

【作り方】

1.干し椎茸は水でふっくらと戻す。
2.鍋に煮汁の材料を入れて、刻んだ干し椎茸を入れ火にかけ
3.煮立ったら乾燥湯葉を加え
4.落し蓋と鍋蓋をして5分間弱火で煮る。
5.煮上がりの状態。
6.ご飯に酢と塩を加えて酢飯を作り、湯葉と干し椎茸を加えて混ぜ合わせる。味を見て甘みが足りなければ煮汁を加える。
7.菜の花は茹でて食べやすい大きさに切りお好みでごま油をなじませ、白ごまとともに加えご飯と混ぜる。
8.完成。

●「ビジンサマレシピ」について
信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山にはビジンサマという神様が住んでいて「ビジンサマが山を通る日、人は山仕事を休む」という言い伝えが残されています。「休む」ことは、美しく健やかな体づくりに必要なこと。ビジンサマの語源はもしかしたら「美人様」なのかもしれません。

蓼科塾では「休む」神様ビジンサマにちなみ、ビジンサマのお膝元である信州から「休む」ためにふさわしい体に優しい食材を使い卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を提案しています。

信州といえば、麹を使った味噌や甘酒などの発酵食品や、蕎麦、キビ、アワなどの雑穀、山野草にきのこ、リンゴや杏、ぶどうなどのフルーツ、寒天や高野豆腐などの乾物類などなど、美味しくて体に良い食材の宝庫。中には美容・健康効果の高い食用ほおずきといった、あまり流通していない食材もあり、入手方法から調理方法までお伝えしていきます。
「ビジンサマレシピ」で美しく健やかな体づくり、してみませんか?

中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市に移住し信州の地産地消に根ざした「ビジンサマレシピ」の開発を手がけている。

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