くらし

【行ってよかった】『カルティエ、時の結晶』で一生分の宝石を堪能。

六本木・国立新美術館では、12月16日(月)まで『カルティエ、時の結晶』を開催中。オンラインエディターがお邪魔した内覧会レポートをお届けします。

子どものころ、母がキラキラ好きでしょっちゅうジュエリー売り場を冷やかしていたので、気がつくと自然と私もキラキラ好きに。
とはいえ、もっぱら見る専門。母と同じくジュエリー売り場でニヤニヤ・うっとりしたり、ファッション関連の展覧会で宝石が飾ってあれば、じっと眺める日々。

なので、『カルティエ、時の結晶』展は、開催を知って大興奮。しかも会場内装は、現代美術家の杉本博司と建築家の榊⽥倫之が立ち上げた建築設計事務所「新素材研究所」。楽しみすぎて、今か今かと待ち望んでいました。

序章「時の間」

杉本博司作の「逆行時計」は入り口すぐに展示されている。

今回の展示は序章「時の間」、第1章は「色と素材のトランスフォーメーション」、第2章の「フォルムとデザイン」、第3章の「ユニヴァーサルな好奇心」の構成。

序章「時の間」では、まず杉本博司作の「逆行時計」が迎える。
奥に進むと、天井から布が下げられた部屋へ。ここではミステリークロックやプリズムクロックが展示。木の香りがする演出でどこかほっとするような空間に。

第1章「色と素材のトランスフォーメーション」

第1章では、素材づかいと色彩をテーマに、カルティエ独特の色彩の組み合わせを展示。

美しいジュエリーはもちろんのこと、着目してもらいたいのが、ジュエリーをまとっているトルソー。京都の仏師に依頼し、1,000年以上の樹齢の屋久杉や神代杉などを用いて一点ずつ彫られたもの。カルティエのジュエリーをどっしりと包み込んでいるような気さえもしてきます。

第2章「フォルムとデザイン」

栃木県で採掘される、大谷石を使った迫力のある展示スタイルの第2章では、フォルムにフォーカス。工業製品などの日常の中から見つけた作品や、探求し続けた究極のかたちの美など、宝石の美しさだけでない、カルティエがこだわったデザインに触れることができます。
これもカルティエ!? と驚くようなアイテムもここではたくさん見ることができますよ。

革新的なデザインを追求するイノベーティブな物作りをしていることが、空間からひしひしと伝わります。この探究心が172年もジュエラーとして続けてこれた秘訣なのかもしれません。

第3章「ユニヴァーサルな好奇心」

パリ発祥のブランドであるカルティエですが、ヨーロッパだけでなく日本をはじめ、中国などのアジアや、インド・中東・エジプト・アフリカ・中南米など、さまざまな国や、自然からインスピレーションを得ています。
プリミティブなデザインやオリエンタルな色使いなど、新鮮で見たことのないカルティエが。
飽きることなく眺められるデザインばかりで、何時間でもいられます。

今回、300点にも及ぶ宝飾品が展示されていますが、約半数が個人蔵。おそらく今回の展覧会でしか見られないものばかり。神聖さも感じるプレゼンテーションはもちろん、貴重なジュエリーをお見逃しなく。

カルティエ、時の結晶
会期:〜12月16日(月)
休館日:毎週火曜日
※ただし、10月22日(火・祝)は開館、10月23日(水)は休館
開館時間:10時〜18時(毎週金・土曜日は20:00まで。入場は閉館の30分前まで)
会場:国立新美術館 企画展示室2E
住所:東京都港区六本木7-22-2
電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)
観覧料:一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 800円、中学生以下無料

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