くらし

【後編】たおやかなのに大胆で、自然体。夏木マリさんに学ぶ、生きるコツ。

  • 撮影・HIRO KIMURA(W) スタイリング・岡部俊輔(UM) ヘア・TAKU(CUTTERS) メイク・FUMIKO HIRAGA(SENSE OF HUMOUR) 文・一澤ひらり

「結婚は私からアプローチしたの。時間がもったいないから(笑)」

朝起きたら常温の水を1杯。あとはリンゴを食べるだけ。

ノヴさんとは口が合うだけでなく、考え方が共通する「同志」でもある。2人で立ち上げた「One of Love プロジェクト」。音楽とバラを販売する収益で、途上国の母子をサポートする支援活動は今年で11年目を迎えた。

「私は40代からバングラデシュ、エチオピア、エルサルバドルの子どもたちのチャイルドスポンサーになっていたんです。『その子たちに会いにいこう』ってノヴさんに言われて、音楽を届ける旅をしたのがきっかけ。こういうことも含めてノヴさんと出会えてよかった!」

愛する相手と暮らす生活は人間をやさしくするし、成熟させるという夏木さん。60歳を過ぎてからは、全く自分の歳を意識しなくなった。

「年齢は記号にすぎないし、顔にシワが増えるのもイヤじゃないんです。でもケアをするためにやることが増えちゃうのが大変よね。どうしても保湿は欠かせないから朝はシートパックして、白い顔のまんま家事やってるし(笑)」

毎朝の習慣は、起きたらまず常温の水をゆっくり1杯飲んでから、リンゴを食べること。

「生きている酵素を体に入れたいですからね。食事は腹八分目にして、夜は10時に寝て、朝5時頃起きるのを目標にしているんです。だから外で夕食を食べるときはレストランが開店する5時半とか6時に駆け込んじゃう」

自身のことを「プレイヤー」と呼んでいる夏木さん。何をするにも子どものように本気で遊んで楽しむことを心がけている。とはいえ女性の50代以降は親の介護、自身の加齢など問題は山積みだが、事実と向き合ってハッピーに対処していくしかない。

「できることは限られているし、背負い込まず、思い詰めず、がんばりすぎない。ありのままの自然体でいけばいいんじゃない? 思えば私の人生、笑っちゃうぐらい失敗と挫折の連続だけど、それが深みを与えてくれた。先のことは誰にもわからないから、今日を限りの命と思って一生懸命に生きるしかないんですよね」

逃げ場を作らず、それでいて肩ひじ張らず、しなやかに生きていく。そんなたおやかな姿にこそ夏木さんの「カッコよさ」はある。

「生涯現役を貫いて、清潔に品よく歳を重ねていきたい。この体は天からの預かりものだと思っています。死ぬときはよく手入れしたねって言われるように、心を込めてお返ししたいですね」

セクシー路線もあれば、 削ぎ落とされた肉体表現も。

「いま見ても可愛い水着よね」。『平凡パンチ』1974年7月29日号。写真・遠藤聰一
「NYへ遊学した時、ボイストレーニングのジョイス先生と一緒に」
「海外公演には積極的に行っています」。1997年「印象派vol.8」のワシントン公演。

「結婚は私からアプローチしたの。時間がもったいないから(笑)」

プリーツトップス8万円、スポットプリントスキニージーンズ7万円(共にJW ANDERSON/エドストローム オフィス TEL.03-6427-5901) イヤカフ6万4000円、リング(右手)7万1000円、(左手)7万9000円、バングル(左手)13万8000円(以上シャルロット シェネ/エドストローム オフィス)右手ブレスレットは本人私物

『クロワッサン』1003号より

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