からだ

“たるみ”の種類別にアプローチ。この秋、試したいスキンケア。

  • 撮影・玉置順子(t.cube/人物)、久々江 満(商品) 文・今井 恵 イラストレーション・タニグチコウイチ

––優しくといえばデリケートな目元。サイの目のようにならないためには?

倉田 顔の中で最も皮膚が薄い部分だけに、目が大きい人や眼窩脂肪が多い人は、たるみやすいんですよね。

植村 むくみも出やすい場所だけに、私も悩みとしてはかなり深刻。そんな中で毎朝頼りにしているのがオバジ。とろけるような感触でお値段にも納得。目元は量をケチりたくないから、価格も重要なセレクトポイント。

倉田 オバジもコラーゲンやエラスチンの質を高めるという、今シーズンらしいコンセプトでしたね。手頃といえばSHISEIDOも5000円以下。

植村 シルキータッチの感触で、ひんやりしたアプリケーターを使ってマッサージすると、目元が明るくなって驚きました。メイクの上からも使えます。

倉田 ポーラのB.Aもコクがあって好き。チューブ先端の球がちょうど真珠ひと粒大で使用分量の目安になっているけど、私はもっとたっぷり塗ってる(笑)。アイケアはこめかみのほうまで、広範囲に伸ばして塗るのがお勧めです。

植村 ディオールからも新しくアプリケーターでマッサージできるアイケアが発売になりますね。

倉田 スイスの高級化粧品ヴァルモンからもたるみに特化したVシェイプラインが登場。アイバームは、いい意味で、昔ながらのリッチなバーム。

植村 でも肌の上でとろけるのでいい感じ。深刻な目元の悩みを抱えている人にお勧めしたい。

––たるみの化粧品が盛りだくさんですね。それにしても、ここまでたるみが深刻化している背景はあるんですか。

植村 やはりスマホを中心とした生活習慣がたるみを加速させている気がします。寝る寸前までスマホをチェックしているし、電車に乗っても全員がうつむいてスマホ。気をつけないとあごの下とか大変なことになりますね。

倉田 それと意外と多い栄養失調の人。家にひとりでいるとき、お昼はついカップヌードルで済ませちゃうという話も聞きます。カロリーは足りているけど栄養が足りていない人が、実は多いみたい。細胞や血液の材料になる良質のたんぱく質が不足していては、肌の老化なんて食い止められないもの。

植村 生活習慣と化粧品で可能な限り、たるみのない肌を保ちたいですね。

倉田 そうですね、いつまでも前向きな気持ちで過ごせるように。

1.肌のハリを支えるコラーゲン、エラスチンを強力に束ね、目元のたるみにアプローチするアイクリーム。オバジ ダーマパワーX ステムシャープアイ 20g 6,000円(オバジコール TEL:03-6753-2422) 2.乾燥を防ぎながら、目元をふんわり明るく演出する、目元の印象変化に着目したクリーム。SHISEIDO エッセンシャルイネルジャ アイディファイナー 15g 4,500円 ※10月1日発売(資生堂インターナショナル) 3.目元を支える土台に着目し、潤いによるハリ感で目元をふっくらさせる、コクのあるクリーム。B.A アイゾーンクリーム 26g 1万8000円(ポーラ TEL:0120-117111) 4.先端のアプリケーターで美容液をなじませてマッサージしながら使う、明るくイキイキした目元に導くプレ美容液。プレステージ セラム ド ローズ ユー 30ml 2万1000円 ※9月28日発売(パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン TEL:03-3239-0618) 5.目元にハリを与えながら、クマやむくみにも対応。ヴァルモン Vシェイプ アイバーム 15ml 2万5000円(CVLコスメティックス・ジャパン TEL:0120-359-860)

植村朗子(うえむら・うららこ)●美容コメンテーター。あらゆるコスメを自分の肌で試す、リアルなコメントが人気。吹き出物が出やすいので、さっぱり系が好み。

倉田真由美さん(くらた・まゆみ)●美容ジャーナリスト。30年以上のキャリアを持つ美容ジャーナリストの草分け的存在。本誌の美容特集では、毎回、頼りになる分析&コメントでおなじみ。

『クロワッサン』981号より

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