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ガリ屋さんに教わる、生姜シロップと手作りガリの作り方。

  • 撮影・青木和義

佃煮や漬物、シロップにすると、長期間、保存できる。

生姜は南方原産の野菜。寒さに弱いため、保存するときは、少し濡らした新聞紙やキッチンペーパーに包んで、15℃前後の場所で。 「生姜を、酢漬けや、佃煮、シロップにするのも、長期保存の知恵です。シロップにしておくと、炭酸水で割ればジンジャーエールに、焼酎で割ればジンジャーハイで楽しめます」。こう話してくれたのは、栃木県で漬物会社を営む、遠藤栄一さん。

シロップにはスパイシーな〝ひね生姜〟を。酢漬けや佃煮には、新生姜を使うのがおすすめ。 「ひね生姜は、収穫から2カ月以上おいて出荷するもの。新生姜は、収穫後すぐ出荷するもので、繊維が柔らかくて辛味が穏やか。ガリにすると、淡いピンク色を楽しめます。佃煮は、汁気を飛ばしておくと長持ち。そのまま盛ってもいいですし、刻んで、ふりかけのように食べてもおいしいです」

炭酸水に、紅茶に、生姜シロップ。

1 水100㎖に砂糖100ℊを加えて溶いておく。甘さは好みで加減して。
2 生姜はさいの目に切り、ミキサーにかけ、ピューレ状にして①に加える。
3 弱火で焦げ付かないよう、ヘラで混ぜながらとろみがつくまで煮詰める。
4 3の粗熱がとれたら、さらしなどに包み、ギュウギュウ搾る。

生姜100g、砂糖100g、水100㎖。できたシロップは、熱湯消毒した瓶に入れ、冷蔵庫で保存する。炭酸水や焼酎で割って飲む。生姜紅茶にも。

淡いピンク色が目にも優しい手作りガリ。

1 生姜に熱湯を通して殺菌する。新生姜が手に入らない場合は、市販の塩漬け生姜をスライスし、流水で塩抜きして使う。
2 甘酢はすべての材料を合わせ、煮て溶かす。2を広口瓶に入れ、甘酢を注ぐ。粗熱がとれたら冷蔵庫で保管する。

新生姜300g、甘酢(焼酎25度20㎖、酢100㎖、砂糖150g、食塩10g)。新鮮な生姜を使うと、甘酢の酸に反応して淡いピンク色になる。

遠藤栄一さん

えんどう・えいいち●遠藤食品社長 父・榮さんとの共著に『ガリ屋がまとめた生姜のはなし』(創元社)。

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