【ヨガのポーズ97】“濃淡” 脚を伸ばした花輪のポーズ──Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方
誰もがグラデーションの中で生きる。その加減を決めるのは自分です。──世の中にあふれている線引きは、意識するほど生きにくい。でも、実際にはそんな線は存在していません。誰もが濃淡の中で生き、変化していくのだもの。
撮影・中島慶子 イラストレーション・SHOKO TAKAHASHI 構成&文・越川典子
脚を伸ばした花輪のポーズ
両脚を開いて立ち、上体を曲げながら床に手をついてしゃがみます。左脚を横に伸ばし、両手を合わせます。深い呼吸で8秒。反対の脚でも行います。1日1回。
向かって左側、私の右脚にぎゅっと重心が寄っています。左脚はといえば、のびのび。同じ空間、1人のカラダであっても、濃淡=グラデーションがあることがわかります。
世の中には線引きされたものごとが山ほどありますが、しょせん、それは誰かが決めたこと。80点は合格で、79点は不合格。ここから緑色で、ここまでは黄色。あっちがいいわけでも、こっちがイマイチなわけでもない。誰もが濃淡の中で生きているんですね。
1日の中でも、気持ちの濃淡があるでしょう。テンションが高いときの自分。落ち込んでいる自分。そのときの感情、状況などで変わります。
問題はね、今、自分がいるこの時間をどの濃度で生きるか。密度を濃くするか、薄くするか。自分で決められるのだと、気づいてほしいんです。
たとえば、ある講座に出るとします。つい他のことに気をとられて聞き逃した1時間。何かを得ようとメモをとりながら聴いた1時間。同じ1時間でも濃度が異なります。それは、「こうしよう」と意識的に選べるんです。
グラデーションの中の、どんな加減であれば今、自分が心地いいのか。自分を好きでいられるのか。そんなグラデーション感覚をもっていると、変化に対応しやすく、それはすなわち、生きやすさにつながると思うのだけれど。
Tシャツ 5,500円(シュリ・ラマナ・リタ・ヨーグ/LOTUS8 TEL:03-5614-6830)
『クロワッサン』1166号より
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