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松田聖子さんプロデュースの着物は「 着るとハッピーになり、明日も頑張れる」。成城松村クリニック院長・松村圭子さんの着物の時間。

撮影・青木和義 ヘア&メイク・桂木紗都美 着付け・小田桐はるみ 文・大澤はつ江 撮影協力・一宮庵

幸せな気分になれる着物で、年を重ねてもかわいく装いたい。

大人かわいいが詰まった聖子着物。 着るとハッピーになり、明日も頑張れる。
大人かわいいが詰まった聖子着物。 着るとハッピーになり、明日も頑張れる。

朝、何げなく見ていた情報番組『ズームイン!!朝!』から元気のよい声が聞こえてきた。
「今日、デビューします松田聖子です。よろしくお願いします」
1980年4月1日のことだった。

「かわいい子。それが最初の印象でした。その3カ月後、テレビから聖子さんの2枚目のシングル『青い珊瑚礁』が流れてきたんです。その歌う姿を目にした時に“ああ、あの時の子だ”と。3カ月前の女の子が一致した瞬間でした。でもなんてかわいいんだろう! ハートがわしづかみにされました」

このとき松村圭子さんは小学5年生。

「聖子さんのことを知りたくても今のように情報が簡単には手に入らない時代。そこでおこづかいを貯めては『平凡』や『明星』を買い、聖子さんのファッションや生活に心を躍らせていました」

そこから現在まで44年間。コンサート、イベント、ディナーショーと、産婦人科医として活躍する今でも変わることなくファン道を貫いている。

「聖子さんの魅力はあまたあるのですが、一番はかわいさ。子どもっぽいかわいさではなく、大人のかわいさ。私の中ではデビュー当時からこの印象は変わっていません」

松村さんが今回、着用したのは聖子さんプロデュースの『SEIKO MATSUDA』の着物。黒地に牡丹や菊、小花をちりばめたもので、一見、華やかに見えるが、ピンクの濃淡が黒地に映え、大人かわいい。ところどころに描かれた赤い小さな苺が、淡い全体を引き締める役目を担っている。

ともに松田聖子さんデザイン。帯揚げは今回、使用したもので天使と聖子さんの名が刺繡されている。
ともに松田聖子さんデザイン。帯揚げは今回、使用したもので天使と聖子さんの名が刺繡されている。

「今日、初めて袖を通します。大切にしまっていたんです。だからとてもうれしい。ピンクって幸せの色だと思いませんか? 身に着けるとハッピーな気持ちになりますよね」

合わせた帯やバラの帯留、帯揚げもすべて聖子さんデザインのもの。

「天使とハート、花が聖子さんの着物にはよく描かれています。この帯もよーく見ると天使がちょこんといるんですよ」

グレージュの地色にモノトーンの小花がシックな京袋帯。お太鼓部分には織り出された小さな天使がいる。
グレージュの地色にモノトーンの小花がシックな京袋帯。お太鼓部分には織り出された小さな天使がいる。

松村さんが着物を着るようになったのは最近のこと。きっかけは地唄舞を習い始めたことだった。

「一昨年、たまたまタウン誌を読んでいたら、地唄舞の記事が掲載されていて興味を覚えました。自分が経験したことがないものに挑戦してみたくなり、記事にあった教室が家の近くで、体験もできるとわかり……。早速体験してみると歩き方、所作の美しさなど、すべてにおいて新鮮で、入門することに。お稽古には着物が必要。思い出したのが聖子着物でした。聖子さんデザインの着物を着たい! そこから取り扱っている呉服店などを探し、購入するようになりました」

そうなると、次々に欲しくなり、いつしか箪笥は聖子着物のコレクションでいっぱいに。

「どれもかわいい。ピンクの花柄でも地色が違えば印象が違いますから。着なくても見ているだけでいいんです(笑)」

自分で着られるようにと着付けも習い始めた松村さん。

「人前に着て出られるようになりたい。やっと名古屋帯を結べるようになりました。地唄舞のお稽古は浴衣ですが(もちろん聖子着物ですよ)、友人との食事やショッピングにさっと着られたら楽しい。将来、着物に割烹着で診療ができたら最高です。
いくつになってもかわいらしく、そして背筋がシャンと伸びた着こなしをしたい。そのためにも地唄舞で体幹を鍛え、芯がブレないようにしなければ。着物に親しむようになって、文楽や歌舞伎など、伝統芸能にも興味がわき、観劇するようになりました。今まで知らない世界が広がることは本当に楽しいですね」

  • 松村圭子

    松村圭子 さん (まつむら・けいこ)

    成城松村クリニック院長

    広島大学医学部卒業。広島大学医学部産婦人科学教室入局を経て、2010年に東京・世田谷で成城松村クリニックを開院。月経トラブルから更年期まで、トータルにサポートする。女性が安心して相談できるかかりつけの産婦人科がモットー。著書に『これってホルモンのしわざだったのね』(池田書店)など多数。

『クロワッサン』1119号より

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