スタジオジブリの「もののけ姫」がスーパー歌舞伎に。アシタカ役・市川團子さんの曇りなき眼に撃ち抜かれたい
文・クロワッサン編集部
スーパー歌舞伎とスタジオジブリ、2つの大きな冠の下で
「もののけ姫」は中世の日本を舞台に、巨匠・宮崎駿氏(85)が原作・脚本・監督を手がけた壮大な自然と人間の物語。呪いをかけられた少年・アシタカと山犬に育てられた少女・サンが、自然を破壊する人間と守ろうとする神々との対立に苦悩し、解決を探る姿を描く。
アシタカ役を務める團子さんが、「スーパー歌舞伎は、私の祖父(二世市川猿翁)が現代の人にも歌舞伎の魅力を伝えたいという精神のもと、命がけで創始したものです。『ヤマトタケル』をはじめ、祖父のライフワークのような活動でした。今回は祖父がいない状態での初めてのスーパー歌舞伎の新作です。この『もののけ姫』という作品は、ジブリの代表作でもある本当に魅力的な作品。この 2つの大きな冠の中で上演するということに、正直怖さもあります。しっかりと覚悟を持って、多くの方に感動していただける、明日を生きる活力となるようないい舞台になるよう、誠心誠意向き合いたいと思っています」と決意を表明。
それを受けて、サン役の壱太郎さんが、「今日はたぶん僕の人生で一番大きな歌舞伎の記者会見です。こんなに取材の方がいるのを初めて見ました。それだけ注目されているということに、改めてワクワクとドキドキを感じています。宮崎さんは「もののけ姫」を<時代冒険活劇>と仰っておられ、まさに我々は歌舞伎の歴史を脈々と感じながら、今この『もののけ姫』の世界を冒険してるんですよね。僕が演じるサンは、一言で表せないお役ですが、少女と獣を掛け合わせた歌舞伎の女方になるんじゃないかなと思っております。新しい歌舞伎の、新時代の幕開けの舞台になると感じていますので、これを見なければ損だ、と思われるような作品にしたいと思っております」と意気込みを語りました。
これからの歌舞伎界を牽引するふたりのエネルギーを浴びに、ぜひ新橋演舞場へ。
鈴木敏夫プロデューサーは「『もののけ姫』の映画を作ったとき『時代劇はもう流行らないよ』と多くの人から言われたもの。その作品を歌舞伎の世界でもういちど再現できることに感動しています」と当時の思い出を振り返りながら語りました。
演出を手掛ける横内謙介さんは、「今回のスローガンは『ともに生きよう』。作品中でアシタカが何度も言うセリフですが、世界で様々な立場での対立が起きている現代に、まさに響くテーマだと思います」と力強く訴えました。
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