からだ

「等しく」あるポーズで理想のバランスを求める。【Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方】

異なる力関係に悩んだり、バランスを崩したり。
生きていると、時には等しくあることを思い出す必要があります。
  • 撮影・森山祐子 構成&文・越川典子

〈等しく〉“左右・上下ともに等しく、そんな理想のバランスを求めて。”

何かを始めようと考えたとき、生活に必要なことすべてに等しくエネルギーを注ぐことはできません。人間関係もそうではないでしょうか。家族だって、勤務先だって、カップルだって、常に等しい関係でいられることはありません。

この世のすべてが「等しくない」ことが前提だと言ってもいいかもしれません。だからこそ、カラダで「等しくある」ことを意識してほしい。今回、このポーズを選んだ理由です。

「リバースプランク」のプランクとは、うつ伏せで前腕、ひじ、つま先を床につき、カラダを一直線にしたままキープする体幹トレーニング法です。リバースとは、反転、逆転。つまり、通常のプランクとは反対に、仰向け姿勢で行うもので、背中にある多裂筋、お腹にある腹横筋が等しく働かないとできないポーズなのです。

たとえば人が立っているとき、カラダの前面と後ろ面は等しく力が入っているから立てるわけですが、そのことをふだんは意識することはありません。人は見えるところに意識を向けるのは容易ですが、見えないところを意識するのは難しい。そこで、ぜひこのポーズで、カラダが等しく働く感覚を得てほしいのです。

そんな時間が、あなたの人生への関わり方を変えるかもしれません。

リバースプランク

リバースプランク

床に、脚を伸ばして座ります。手を、肩の真下あたりで床につき、手とかかとでカラダを支えて、お尻を上げていきます。カラダを一直線にしたまま、深い呼吸で8秒キープ。1日1回。

高尾美穂

高尾美穂 さん (たかお・みほ)

産婦人科医

イーク表参道副院長。婦人科スポーツドクター、産業医として、働く女性をサポート。『オトナ女子をラクにする心とからだの本』『人生たいていのことはどうにかなる』など著書多数。

『クロワッサン』1103号より

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