自然療法の医師、石原結實(ゆうみ)さんを父に持ち、幼いころから発芽玄米に親しんできた石原新菜さん。
クリニックでは漢方薬や自然食重視の食事療法などに力を入れています。しかし20代の多忙な研修医時代には、食生活が乱れ、さまざまな不調に悩まされた時期があったそうです。
「一人暮らしを始めたころでした。ストレスも大きく、慢性的な頭痛や便秘、めまい、肩こりなどがひどくて。しかも36度近い低体温が続いて無月経になり、危機感を感じました。根本から生活習慣を見直さなければとつくづく思わされたのです」
石原さんは実家での生活を思い出しながら、手軽に炊ける発芽玄米を主食にし、野菜中心の食生活に変えました。体が温まる生姜紅茶を頻繁に飲み、軽い運動を続けていたら、肩こりや頭痛、便秘は1か月ほどで改善し、体温も上がって生理も正常に戻りました。この経験から、
「頭痛や便秘など軽い症状でも放置しないで〝未病(みびょう)〟のうちに生活習慣の改善が必要です。後々の大きな病気の発症を防げますから」。そして軽い運動を気長に続けることも大切だと言います。