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血の巡りを改善、シナモン風味の豆味噌チキンソテー【井澤由美子さんの薬膳レシピ】

寒い季節には体を温める食材を。巡りをよくするには、それを担う内臓を養うものを。漢方の考えを借りて、毎日美味しく元気になろう。
  • 撮影・青木和義 スタイリング・矢口紀子

【シナモン】血の巡りを改善して、五臓を 活性化する。

熱性のスパイス、シナモン。体を温める作用が高く、指先などの毛細血管まで温める生薬として重宝されてきた。冷えからくるおなかの不調や肩こり、生理痛を和らげる効果がある。

旨みの強い豆味噌と、意外な組み合わせながらとてもマッチするので、ぜひ試してみて。

「鶏ももだけでなく、豚ロースのソテーにも美味しいですよ」(井澤さん)

シナモン風味の豆味噌チキンソテー

豆味噌を酒、みりんで溶き、砂糖とシナモンを加える。

【材料(2人分)】
鶏もも肉 1枚
A[豆味噌(できれば八丁味噌) 大さじ1、酒・みりん 各大さじ2、きび砂糖 大さじ1、シナモン 小さじ1/2〜1]
塩・胡椒・片栗粉 各適量
ごま油 大さじ1
玉ねぎ 1/4個
マヨネーズ 適量

【作り方】
1.Aを混ぜておく。玉ねぎは薄切りにし、冷水にさらしておく。
2.鶏もも肉は皮目にフォークで数カ所穴を開け、軽く塩、胡椒をなじませて裏面だけ軽く片栗粉をふる。
3.フライパンにごま油をなじませ、2の皮目を下にして置く。初めの4分は重めのフライパンの蓋などをのせ、中弱火で皮がこんがりするまで8割焼き、返して2割焼いて火を通す。
4.鶏肉を端に寄せ、Aを入れて鶏肉の身側だけに絡める。
5.器に盛って熱いうちにシナモン(分量外)をふる。水気を切った玉ねぎとマヨネーズを添える。

薬膳の知恵を、美味しく食べる。

中医学の考えでは、食物には体を冷やすものと温めるものがある。今の季節に摂りたいのは温性・熱性の食材だ。

「そして特に女性には、巡りのよい体のために『肝腎かなめ』を心がけてほしいなと思います。五臓のうちの肝と腎をケアする必要があるということ」

と、料理家で国際中医薬膳師、国際中医師の井澤由美子さん。

「肝は体の巡りを司ります。肝を養うと血流がスムーズになる。逆に弱ると自律神経に不調が出て、イライラや不安などの原因に。肝によい食べ物はニラ、春菊、ターメリック、人参、あさり、今ならゆずもいいですね」

そして腎は、体を温めるヒーターの役割をする。ここが弱ると老化が早まり、腰痛や白髪を引き起こす。

「腎をいたわるのは黒い食べ物。黒ごまや海藻類を積極的に摂りましょう」

井澤由美子

井澤由美子 さん (いざわ・ゆみこ)

料理家、国際中医薬膳師

旬の食材の効能と味を生かした、体を健やかにするレシピで人気。監修した『毎日の食事で心と体をととのえる 漢方ごはん』など、著書多数。

『クロワッサン』1059号より

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