加齢によって髪全体のボリュームがダウンするのは自然なこと。
「年齢相応であっても、黒髪だと地肌とのコントラストが目立つため、髪の密度の低下=地肌の透けが気になる人は多いです。治療が必要な薄毛の場合、女性に多いのは『びまん性脱毛症』。生え際から後退するのではなく、頭髪全体が薄くなり、すだれ状に頭皮が透けてくるものです。ただし女性の薄毛の場合は、母親から遺伝することはありません」と、浜中さん。
原因は偏った食事や不規則な生活習慣、過度なダイエットなど、後天的な要因が強い。
「ほかにも薄毛の原因に婦人科疾患や甲状腺疾患が隠れていることもあり、血液検査で事前にチェックするなどの注意は必要です」
薄毛治療は内服薬や外用薬が中心。内服薬だと平均6カ月目で8割、外用薬だと7カ月目で7割の人に効果が期待できるという。