からだ

薄毛は治すことができるんですか?

髪悩みに取り組むヘアケア技術や医療、サービスは日進月歩。
髪が変われば印象も変わる。ミドルエイジのヘアを楽しむために知っておきたいこと。
  • 撮影・黒川ひろみ イラストレーション・牛久保雅美 文・熊坂麻美
50代以降の薄毛は以下の3タイプ。頭部全体の髪が抜け、分け目が目立つびまん性脱毛症、頭頂部から髪が抜ける女性男性型脱毛症、毛髪を引っ張る髪形を習慣的に行うことで起こる牽引性脱毛症。

女性の薄毛は男性の薄毛と違って特定の原因はなく、加齢による血流の低下と女性ホルモンの分泌量の減少が影響していると、医師の浜中聡子さん。薄毛の症状は複数あるが、現在は内服薬や外用薬、光治療や注射など、様々な治療法が研究されており進化している。

「当院では発毛効果の高い内服薬と外用薬を使い、半年以内には、7〜8割の方が発毛効果を実感されています。地毛を増やすので自然に見え、満足度も高い。治療は早く始めるほど効果的です」

セルフケアとしては、髪の成長に不可欠なたんぱく質を充分に摂り、熟眠感のある睡眠をとる。頭皮を丁寧に洗い、しっかり流す。こうした基本的習慣の積み重ねが確実に薄毛対策につながるという。

薄毛が気になりだしたら、薄毛が進みやすい頭頂部からではなく後頭部から地肌を動かすように洗う。

〈 薄毛治療の方法はこれだけある 〉

●内服薬
薄毛の進行を防ぐものと新たな髪の発毛を促すものがあり、症状に合わせて処方される。

●外用薬
薄毛部位に塗布して発毛を促す。市販の育毛剤と違い、医薬品ならではの有効性を持つ。

●光・LED治療
高輝度LEDを毛乳頭細胞に照射し、頭皮の血流を改善して毛母細胞の発達を促す。

●注射(注入療法)
毛髪の成長因子を含む薬液を頭皮に注入する。内服や外用と並行して行うのが一般的。

浜中聡子

浜中聡子 さん (はまなか・さとこ)

医学博士

発毛治療を中心に女性の悩みに対応するクレアージュ エイジングケアクリニック 総院長。心と体の両面をケアする治療で高い支持を得ている。

『クロワッサン』1100号より

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