■腸内細菌を味方にしたら便秘どころか肥満も解消!
鳥居徹也さんの一日は腸から始まります。目が覚めたらそのまま布団の中で1時間かけて腸をマッサージ。朝食は発芽玄米や納豆にねばねば食材をプラスした副菜など腸内細菌が好みそうなメニューが並び、ランチの主食には焼き芋を200gほど食べる。これ、毎日の習慣です。
御年54歳(※取材時)。肌ツヤが良く、スラリとした体型が印象的ですが、
「もともとはぽっちゃり体型だったんです。子どものころから風邪をひきやすくて、アトピーもありました。しかも胃腸が弱くて常に便秘気味。とにかく便の安定しない青春時代を送ってきました」
無理なダイエットをしてリバウンドを繰り返し、そのたびに便の具合も、体調も悪くなってきた。
幾多の本を読み漁(あさ)り、体のこと、食のことを学び続けたそのなかで一筋の光となったのが「腸内細菌というものの存在」だったとか。
「腸内環境を操っているのが腸内細菌であるならば、僕はこの腸内細菌を操ればいいのではないか、と思ったんです」
食物繊維を含む食材など、腸内細菌が喜びそうな食材を積極的に取り入れ、反対に腸内細菌が嫌いそうな食べ物を一つ一つ排除していったといいます。
「実験ですよね。人が良いと言っても自分の体に合うかどうかはわかりませんから。一定期間やってみて腸の状態、便の状態を確認していったんです。もはや腸内細菌のために食事をしているといっても過言ではないくらい(笑)」
すべては腸ありき。食事内容はもちろん、食べる量や食事の時間帯を決め、大好きだった外食も今ではほとんどしないとか。
そして今。毎日、長さ40cmもの健康的な便が出ているとか。
「便が整うと同時に、自然と痩せましたし、風邪もひかなくなりましたね。それに何より日々活力を感じるんです。これもすべて腸のおかげかな、と」