からだ

ほうれい線や目の下のくまなど、「指鍼(ユビバリー)」で気になる悩みのスペシャルケア。

  • 撮影・青木和義 ヘア&メイク・レイナ モデル・本多麻衣 文・知井恵理

ほうれい線や目の下のくまなど、気になる悩みのスペシャルケア。

口元や目の下といったピンポイントで気になる悩みには、集中ケアをプラス。基本メソッド(⇒こちら)と合わせて行えば、即効性が高まります。

【マスクたるみ・ほうれい線】小刻みなタップでたるみを飛ばす!

\ ひねりを効かせてシワのもとを撃退!/

年々深まるほうれい線は、悩みの種。マスクで頬の筋肉が押さえられると、頬がたるみやすくなり、さらに深く刻まれることにも。

「ユビバリーを利用したタップが効果的です。肌が厚く盛り上がったり硬くなったりしている部分に、揺さぶりをかけて筋肉をほぐし柔軟にしておくと、ほうれい線もマスクだるみも撃退しやすいです」

ユビバリーと指の側面を頬に当て、手首をひねって弾くようにタップ。片頬15回ずつ行う。

頬のもっとも高い部分とほうれい線の上を中心にタップ。硬くこっている部分も念入りに。

指の側面を肌に当てて手首を素早くひねり、ユビバリーの角で肌をタップする。

【目の疲れ・くま・たるみ】下ばかり見る生活が 続くことで目の下に疲れが溜まった時に。

最近、目の下側のだるさやくまなどに悩む人が増えている。

「スマホやパソコンを使う時間が増えているのが一因です。ずっと下向きの視線でいると、目の下側の筋肉が固まってしまい、むくみやシワができやすくなります。なかなか意識することが少ない筋肉ですが、刺激すると目の重だるさが取れてすっきり軽くなりますよ」

眼球を指の上にのせるイメージでユビバリーの1点を目の下に当て、ごく小さく円を描く。

目頭、中央、目尻の順に各箇所5回ずつ円を描く。気持ちいいくらいの力をかけて刺激。

【口まわりのシワ】しっかりほぐしてピンとはった口元に。

実年齢以上に老けて見られがちな口元のシワは、できると厄介。

「マスクをして口を動かさない生活が続いているので、シワができるスピードが加速しています。唇を囲むようにしてついている口輪筋に刺激を加えて、ハリのある魅力的な口元をキープしたいですね」

右手のユビバリーを鼻下に当て5回ずつ円を描く。口角の横、唇の下と続け、左も同様に。

余裕があれば、口の周囲を上から下へまんべんなく刺激すると効果大。両手で行っても。

【首の前のシワ】つまんで流してむくませない。

\ 老け首になる前に早めの対策を!/

年齢を感じさせる首のシワ。

「耳の後ろと鎖骨をつなぐ胸鎖乳突筋(にゅうさにゅうとつきん)をよくほぐすと、血行やリンパの流れがよくなり、コリやむくみで太くなっていた首がすっきり。たるみ防止にも役立ちます。近くに頸動脈が走っているので、圧のかけすぎや、やりすぎに注意して」

右手の親指とユビバリーの側面で首の横の筋肉、胸鎖乳突筋をつまんでほぐす。左も同様。

耳下、首の中央、鎖骨の上部の順に、各箇所5回ずつ左右に揺らしてほぐす。

【首の後ろのコリ】血流を促して埋もれた首を起こす。

目の疲れや下向きの姿勢が続くことで増えているのが「首コリ」。

「ひどくなると、肩コリや猫背、顔のたるみなどを招くうえに、亀のように首が埋もれるなど、いいことなし! スキンケアのついでに首の後ろも刺激して、すっと長く伸びた首を保ちましょう」

右手のユビバリーを首裏の筋肉の外側に当て、衿足から上下に15回スライド。左も同様に。

ゆっくりでいいので、できるだけ肩にかかる位置まで大きくスライドするとより効果が。

光本朱美

光本朱美 さん (みつもと・あけみ)

鍼灸師

美容鍼灸サロン「ハリジェンヌ」院長。筋肉へアプローチする独自の技術は国内外で高い評価が。近著は『顔が上がる指鍼(ユビバリー)』(主婦の友社)。

『クロワッサン』1047号より

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